ドグマチール抗うつ剤を使用する目的とは、精神を落ち着かせる事です。

ドグマチールはうつ病のほか、統合失調症などに処方されますが、以前は胃潰瘍、十二指腸潰瘍など消化器系のお薬として使われていました。

よって、眠気を引き起こすものがほとんどですが、必要以上の眠気は日常生活において妨げになってしまいます。

そこで、今回は“眠気が起こりにくい”と評価されている「ドグマチール」という抗うつ剤をご紹介します。 続きを読む

うつ病と大うつ病皆さんは「大うつ病」という言葉をご存知でしょうか?

三大疾病とともに現代人の病気として広く認知されるようになった「うつ病」ですがこの記事をご覧になっているあなたは、ご自身が、あるいはご家族など親しい方に「もしかしたら…」と心配をお持ちの方かもしれません。

そんな不安を抱いて病院に相談に行ったとします。そして病院からの診断書に「大うつ病性障害」と書かれていたら「大」という言葉がついているので「うつ病」の重篤な状態と感じ、さらに不安になってしまうこともあると思います。 続きを読む

レキソタン抗不安薬レキソタンはデパスなどベンゾジアゼピン系の抗不安薬の中で、もっとも効果が強いお薬です。

不安の症状が強いときには頼りになるお薬ですが、そのぶん副作用も強く出る可能性があるので、軽い症状のときに気軽に使うことはできません。

ベンゾジアゼピン系のお薬には、抗不安作用、催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用の4つの作用があります。

レキソタンはその中で、抗不安作用は「最強クラス」で、催眠作用は「中」、筋弛緩作用は「強」、抗けいれん作用は「中」というポジションにあります。

薬物動態は、最高血中濃度到達時間が1時間、半減期が20時間です。服用後1時間で効果がピークに達するので即効性があり、その後薬の作用時間が約20時間継続する中間型に属します。 続きを読む

レクサプロで眠気が抗うつ薬は、多少の程度の違いはあれども「眠気」という副作用があります。

うつ病の治療のためには必要なことではあるのですが、強い眠気に襲われると日常生活にも影響を及ぼすことになります。

抗うつ薬「レクサプロ」も眠気を引き起こす抗うつ薬なのですが、その原因や対処法について解説していこうと思います。

レクサプロを服用することで眠気が発生する原因は、抗うつ薬の特徴として「ヒスタミン受容体」と呼ばれる部位をブロックしてしまう働きがあることに由来します。

これは抗うつ薬の治療目的ではなく、あくまでも副作用として働きかけています。

また、ヒスタミン受容体以外にも様々な影響を与え、その中には眠気を生じる一因となるものも多いのです。

上記の特徴は全ての抗鬱薬に共通することですが、種類によって眠気の強さも異なります。

レクサプロは、数ある抗うつ薬の中でも眠気を引き起こす強さは弱い部類になります。

「リフレックス/レメロン」や「ルジオミール」といた「鎮静系抗うつ薬」と呼ばれる部類は、特に眠気を引き起こす副作用が強いとされています。

その他の抗うつ薬に関しても、前述の鎮静系抗うつ薬に比べれば眠気は弱いですが、レクサプロよりは眠気が強く現れることが多いです。

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SSRIレクサプロ「レクサプロ」という薬をご存知でしょうか?

2011年に発売されたSSRIの一種で、この種類の中では新しい部類になる薬です。

新しめの薬なので、その効果などについて知らない人も少なくありません。

そこで、レクサプロの効果や副作用について簡単に解説していきます。

レクサプロはSSRIの一種で、「セロトニン」を増やすことでうつ病や不安障害の改善に効果を発揮する薬です。 続きを読む

うつ病で不眠症にうつ病を患っている患者さんのうち、約9割の方が「不眠などの睡眠障害」を伴っています。

うつ病患者の大半が経験する症状であることから、うつ病と睡眠障害の関係は深いものがあると言えます。

うつ病は「脳機能」を低下させますが、具体的には「食欲」「睡眠欲」「性欲(男性はEDに)」の低下が高い確率で認められます。また、眠りに関係のある「セロトニン」や「メラトニン(睡眠ホルモン)」と呼ばれるホルモンも関係しています。

メラトニンは「眠りのホルモン」とも呼ばれ、睡眠に必要なホルモンです。このメラトニンの不足はメラトニンサプリメントで補充でき、欧米や東南アジアでは薬局で購入できます。 続きを読む

うつ状態とはご自身やご家族が精神科を受診し、“うつ状態”と診断されたご経験はありませんか?そして、診断内容が「うつ病」ではない事に疑問をお持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんな“うつ状態”について解説していきます。

まず、うつ状態とは、「自分自身や周りのことなどに対する関心が薄れ、何事においても意欲が湧かない状態」のことをいいます。 続きを読む

メイラックスと眠気メイラックスの眠気の副作用を他の抗不安薬と比較すると「中程度からやや少なめ」という評価になります。

承認時の臨床試験では被験者の約2.5%に眠気の副作用が出たと報告されています。

そう多い数字ではありませんが、メイラックスは作用時間が長いのでいったん副作用が出ると長引くことになります。

薬の作用時間の目安である半減期がメイラックスは122時間で、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の中で最長です。 続きを読む

メイラックスメイラックスはベンゾジアゼピン系の抗不安薬の中で、もっとも最近できたお薬であり、もっとも作用時間の長いお薬でもあります。

いわば「待望の超長時間作動型の抗不安薬」ということになります。メイラックスの半減期は122時間で、抗不安薬の中で最長です。

それまでは、効き目が強い抗不安薬はいろいろありましたが、作用時間が短くて依存性ができやすいというデメリットがありました。

たとえば、ワイパックスは半減期が12時間、デパスは6時間です。どちらも効き目が強いお薬ですが、そのぶん依存性も形成されやすいので、使いにくさがあります。 続きを読む

考えすぎ「解決策が見つかりそうだから一生懸命考える」のと、「考えないようしようとしてもつい考えてしまう」のでは、同じ「考える」でも意味が違います。

嫌でもつい考えてしまう方は、考えるというより「ある想念に頭が占領されてしまう」ということです。

そういう考えは頭の中で堂々巡りするだけで、何かの解決策が出てくるわけではなく、どれだけ考えれば気が済むというものでもありません。

こういう「考えても仕方のない考え」の代表的なものが、①過去の屈辱的な体験や恥ずかしい失敗などの心の傷がフラッシュバックする、②根拠のない不安が心の中で膨らむ、という2つの「思い」です。 続きを読む