強迫性障害とは、ある考えにとらわれてしまい、その行動を繰り返すことを主症状とする精神的疾患です。

強迫性障害の症状は、本人だけでなく周囲にも影響が大きい疾患です。

そのため、周囲の方(とくにご家族)の正しい理解がによって、患者さんご本人の安心や症状の軽減につながります。

ここでは、強迫性障害で生じる症状について、詳しく解説します。

強迫性障害で生じる「強迫症状」は「強迫観念」と「強迫行為」の2つのタイプに分類できます。

「強迫観念」とは、本人の意思とは無関係に生じる、不快感や不安感を伴う観念であり、普通の人であれば何も感じないことでも、苦痛や不安を感じてしまう状態です。

例えば、「2」という数字は不吉だから目に入れてはいけない、建物に入る時は必ず右足からでないと悪いことが起きる、などです。

このようなことが常に起こってしまうと、生活に大きな支障があります。

「強迫行為」とは、不快感や不信感を振り払うために行う行為で、通常の人では不合理であっても、当人は行為をやめると不信感や不安感が伴うため、行為をやめることができません。

例えば、家の鍵がかかっているか確認したにも関わらず、気になって何十回も確認してしまう、などの行為です。

このように、周囲の人からは理解ができない事ですが、本人には特別な意味を持つ行為です。

基本的には、強迫観念と強迫行為は対になっていますが、脅迫行為のみ出現する場合もあります。

強迫症状の非合理さは、周囲だけでなく、本人も「不合理なことをしている」と理解していますので、そのことに悩んでいることが多いのです。

そのため、周囲の人が「おかしい」と言ったり、やめさせようとすることは、本人も理解しているだけに苦痛や絶望感につながります。

このように、強迫行為は日常生活に支障があるため、学校や仕事など辞めざるを得ない状況となる場合もあります。

強迫性障害で使用される主な薬剤は「抗うつ剤」となります。

抗うつ剤にもいくつか種類がありますので、その薬剤について説明します。

まずは「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」という薬です。

さて、強迫性症状には強迫観念と強迫行為があることは説明しました。

その症状について、出現頻度の多いものをご紹介します。

ひとつめは「汚染恐怖」というものです。これは、自分が“汚れてしまった”という観念にとらわれる場合です。

トイレや外出時で、トイレのドアノブや電車のつり革など、触ってしまったことによって、「自分の手が汚れてしまった」という観念にとらわれ、過剰に手を洗う行為を繰り返したりします。

この際に、手が赤くなったり、傷だらけになったりしても、洗うことをやめることがきない、というぐらいまで手を洗い続けてしまいます。

症状がひどくなると、一般的には理解できないような症状ともなります。

「××に似た人を見ると、体が汚れてしまう」

などの汚染恐怖が生じたりします。恐怖汚染の強迫行為は「過剰な洗浄行為」として表れます。

ふたつめは「加害恐怖」というものです。これは、自分が“誰かを傷つけてしまった”という観念にとらわれる場合です。

車の運転中に「誰かを轢いていないか」といった考え方で、ひどくなると、

目の前を歩く人を見たときに「突然自分が殴ってしまわないか」などの症状もあります。

加害恐の怖強迫行為は「過剰な確認行為」として表れます。

周囲の人に何度も大丈夫か確認してしまう行為が周囲の負担となる場合もあります。

みっつめは、「不完全恐怖」というものです。

これは、物の順番や対称性にこだわってしまい、身の回りの物が自分の思う位置にないと不安や不快に思うため、家具や机の上の物などを確認したり、置きなおす、という行為が発生します。

また、物事を進める際に、特定の順序を守らないと不安になり、何度も同じことをやり直したり、といったことも発生します。

よっつめは「特定の数や言葉へのこだわり」です。強迫症状は数多く存在し、特定の「数」や「言葉」へ異常なこだわりを持つ場合があります。

その数や言葉を使うことに、不快や不安を持っているため、周囲の人がうっかりと数字や言葉を使ってしまうと、精神的な不快や不安を引き起こしてしまうことがあります。

以上がよく見られる強迫障害の症状ですが、冒頭でもご説明した通り自身の強迫観念と強迫行為に対しては、おかしな考えや行動である、ということを自分で理解しています。

しかし、不快や不安を打ち消したいという思いが強く、強迫行為を止めることができないのです。

この矛盾した思いは、深い悩みや絶望といった心理につながり、二次的な疾患、つまり「うつ病」などを引き起こすことがあります。

強迫症状が続くと患者自身が疲れ果ててしまい、強迫症状を引き起こす状況を避けるようになります。

つまり、外出や行動ができなくなり、生活の幅を狭めてしまう可能性があるのです。

最悪のケースでは、絶望のあまり自ら命を絶つ危険性もあり、患者自身の苦しみは計り知れません。

強迫性障害の脅迫行為と強迫観念のまとめ

これまで見てきたように、強迫性障害は患者さんと周囲に非常に影響があり、患者自身が非常に苦しんでいます。

周囲の人も異常な行動によって、もしかしたら強迫性障害かも?と、気が付く場合もあるでしょうし、ご本人自体が気が付くかもしれません。

そのような際は専門医に相談することが重要となります。

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