うつ病と大うつ病皆さんは「大うつ病」という言葉をご存知でしょうか?

三大疾病とともに現代人の病気として広く認知されるようになった「うつ病」ですがこの記事をご覧になっているあなたは、ご自身が、あるいはご家族など親しい方に「もしかしたら…」と心配をお持ちの方かもしれません。

そんな不安を抱いて病院に相談に行ったとします。そして病院からの診断書に「大うつ病性障害」と書かれていたら「大」という言葉がついているので「うつ病」の重篤な状態と感じ、さらに不安になってしまうこともあると思います。

実は、「大うつ病性障害」というのは医学的な名称で、一般名は「うつ病」です。

かつて精神学会では「大うつ病性障害」という名称が広く使われていました。

現在では、「うつ病」も「大うつ病性障害」も、両方とも正式な名称として使われています。

要するに、「大うつ病」は「うつ病」ことなのです。

そうは言われてもどうして「大」とついているのか、やはり気になりますよね。

その原因は、うつ病という病気が日本に紹介された頃にさかのぼります。

うつ病という病気が日本に紹介された時、参考にされたアメリカの精神医学会の発行する「DSM-Ⅳ」の中に正式な判断基準として「Major Depressive Disorder」と記載されていたのです。

「Major」を直訳すると「主要」とか「重要」ということになるのですが、「主要うつ病」では確かにピンときません。

そこで、当時の学会が「Major=大」と解釈したので、病名が「大うつ病性障害」となったのです。

少し飛躍しているようにも思えますが、和訳の難しい「Major」を「大」と訳したのは決して間違っているとは言い難いのです。

とは言え、ややこしい英単語を含んでいるのも面倒な話です。

「Major」といえば、その反対語として「Minor」があり、どちらも日本での知名度もそれなりに高い英単語ですね。

では「Major」があれば「Minor」のうつ病もあるのでしょうか。

そこでもう一度アメリカの精神医学会を見てみると、学会が発刊しているDSMのⅣまでは「Minor Depressive Disorder」 という言葉がありました。

上記にあてはめれば「小うつ病」ですね。

これは「うつ病としての症状はいくつか見られるのですが、基準をすべて満たすほどではない状態」を指します。

DSMのⅤからは「Minor」のかわりに「他の特定される抑うつ症-症状不足の抑うつエピソード」という言葉が使われています。

■うつ病と大うつ病の違いのまとめ

このように「大うつ病」と「普通のうつ病」は同じ意味です。現在では一般的に「うつ病」と呼ばれています。

しかし精神医学学会など専門的な分野では、現在も「大うつ病」という名称を使用する場合もありますので、万一あなたの診断書にこのような記載があっても驚かないでください。

●「大うつ性障害」とは一般的な「うつ病」のこと。

●症状はいくつか見られるが「うつ病」と診断するには至らない時は「症状不足の抑うつエピソード」

●本当に重い「うつ病」の時は、「重症うつ病」と診断される。現代社会に生きる私たちにはストレスが多く「うつ病」も他人ごとではありません。

でもこんなちょっとした事を知り、必要以上に不安にならないこと、落ち込まないことが大切なのです。

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