服用タイミングレキソタンはデパスやワイパックスなどベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。強い効果と即効性があるので頓服としても使用されます。

しかし、半減期(作用時間)が20時間と長い点が頓服向きではないので、副作用などに注意が必要です。

抗不安薬は毎日定時に飲んで不安を軽減するベースを作る服用法と、臨時に頓服として飲む服用法があります。 続きを読む

考えすぎ「解決策が見つかりそうだから一生懸命考える」のと、「考えないようしようとしてもつい考えてしまう」のでは、同じ「考える」でも意味が違います。

嫌でもつい考えてしまう方は、考えるというより「ある想念に頭が占領されてしまう」ということです。

そういう考えは頭の中で堂々巡りするだけで、何かの解決策が出てくるわけではなく、どれだけ考えれば気が済むというものでもありません。

こういう「考えても仕方のない考え」の代表的なものが、①過去の屈辱的な体験や恥ずかしい失敗などの心の傷がフラッシュバックする、②根拠のない不安が心の中で膨らむ、という2つの「思い」です。 続きを読む

ワイパックスを頓服としてワイパックスはベンゾジアゼピン系の抗不安薬で、心の不安や緊張を緩和するお薬です。即効性があり効果も強めなので、毎日定期的に服用する飲み方以外に、頓服としても使用されます。

歯の治療の後などに、痛みが出たときのためといって鎮痛剤を処方されたことがあると思いますが、そのように必要に応じて臨時に服用するのが頓服です。

したがって頓服として使用する薬は即効性が要求され、1回の服用で効き目が実感できることが必要です。 続きを読む

断る勇気何かが気がかりで安心できない心の状態が「不安」ですが、不安は私たちに危険を避けるための準備行動や回避行動をとらせる心の安全装置でもあります。

しかしこの不安が合理性を超えて過剰になると、パニック障害や強迫性障害などの「不安障害」という病気になります。

このような病気になりやすい人、不安が大きくなりやすい人には、人間関係でのある共通した傾向がみられます。それは「他人の頼みを断れない」ということです。

不安が強い人ほど周囲の評価を気にする傾向があり、頼みごとを断わって人に嫌われることを強く怖れます。 続きを読む

社会不安障害と仕事仕事に都合の良い病気というものはありませんが、初対面の人と話したり電話をすることに強い緊張を感じ、そんな場面に参加することに恐怖や不安を抱く社会不安障害は、とくに仕事を続ける上ではやっかいな病気です。

もしかして社交性障害かなと思いながら病院で診断を受けず、治療をしないまま、なんとか仕事を続けているという人は、症状が改善しつつあるという自覚がないかぎり、早めに精神科または心療内科を受診すべきです。

いわゆる「場数を踏む」ことでは改善せず、むしろ失敗の経験が予期不安を増幅して、さらに強い緊張や恐怖を感じるようになるのがこの病気の特徴です。

また、治療をしている人は医師の指示に従うことが基本ですが、この病気に対する自分自身の知識、理解深めることも重要です。

俗に「べつに命を取られるわけじゃなし」と言いますが、社会不安障害はまさにそんなささいなことに強い緊張や恐怖・不安を感じてしまう病気です。

この一見理不尽な恐怖や不安が、「他人から低く評価されることを恐れる気持」から来ていることを自分で了解しておくことは大切です。

続きを読む

社会不安障害の原因社会不安障害とは、人前で何かをすることに強い恐怖を感じ、恥をかくことを極端に恐れる病気です。

人前で話すことはもちろん、字を書いたり、食事をするような場面でも自然なふるまいができません。

そのため、しだいに人前に出る機会を避けるようになり、社会生活に支障が生じます。

人から注目を浴びるような場面で緊張するのは当然ですが、通常の範囲の緊張ならなんとかその場を切り抜けることができ、場数を踏むことで少しずつ緊張も弱くなっていきます。

しかし社会不安障害の場合は、場数を踏むことでむしろ恥をかいた記憶が積み重なり、予期不安が大きくなって症状が悪化します。

このような社会不安障害は何が原因で生じるのでしょうか。実はその詳しい原因はまだ分っていません。

ただ、脳の神経伝達物質の1つのセロトニンを増やすSSRIという抗うつ剤を服用すると症状が改善するので、セロトニンの不足が病気の発症に関係していると考えられています。

続きを読む

zenpanfuan_genin 全般性不安障害とは不安障害の1つで、不安障害にはこの他にパニック障害と社交性不安障害があります。

パニック障害にはパニック発作(特定の場所に来ると突然激しい動悸におそわれるなど)という特徴的な症状があり、社交性不安障害にも人前に出ると手が震えるなどの分りやすい症状があります。

それに比べると全般性不安障害には「極端な心配性」という以外に特徴的な症状がありません。

誰でも自分や家族の健康や将来を心配するし、不安を抱くこともあります。

全般性不安障害も不安の内容は同じで、誰かが自分の命を狙っているなどという妄想的な不安ではありません。

つまり心配するものもっともなことを心配しているわけで、単なる心配性との区別が難しい病気です。

心配性と全般性不安障害という病気を区別する目安は、その心配や不安がどの程度日常生活に不利益を与えているかということです。

続きを読む