レンドルミン睡眠薬には非常に多くの種類がありますが、どの薬を選ぶかの目安になるのが「半減期」です。

半減期とは服用後に血液中の薬の濃度がピークから1/2になるまでにかかる時間で、ほぼ薬の効果の持続時間に相当します。

半減期が短い薬は早く薬の効果が消滅し、半減期が長い薬は効果が長持ちします。

睡眠薬を選ぶときはこの半減期が重要な基準になります。不眠症でも寝付きが悪い入眠障害の場合は、半減期は短くてもいいから即効性のある薬が選択されます。 続きを読む

アルコールと併用お酒を飲まない人が不眠症になったときは「睡眠薬とアルコールは併用できるの?」という疑問は生じませんが、お酒をたしなむ人が不眠症になったときに必ず出てくるのがこの問題です。

レンドルミンは精神科以外の診療科でも処方されることが多い睡眠薬なので、お酒との併用についても患者さんからの質問が多いお薬です。

結論から言うと、睡眠薬とアルコールはたいへん相性が悪い物質なので、極力併用しないことが大切です。

もちろんレンドルミンも同じです。 続きを読む

レンドルミンレンドルミンは、現在睡眠薬の主流になっているベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でも、デパスと並びもっともよく処方されているお薬です。

その理由は、服用後15~30分くらいで効果が現れ、約7時間効果が持続するので、どのタイプの不眠にも使える使い勝手の良いお薬だからです。

睡眠薬は効果が持続する時間によって①超短時間型(効果が3~4時間持続)、②短時間型5~7時間)、③中時間型(7~8時間)、④長時間型(9~10時間)の4タイプに分類されています。 続きを読む

レンドルミンレンドルミンは現在主流になっているベンゾジアゼピン系の睡眠薬の1つで、短時間型に属するお薬です。

服用後15~30分くらいで効果が現れて、1.5時間後に最高血中濃度(薬の効果がもっとも高い時間帯)に達し、薬の効果は6~7時間持続します。

このように、そこそこの即効性があり、効果の持続時間が人の平均睡眠時間に近いレンドルミンは使い勝手がよく、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でもデパスと並びとくに使用例が多いお薬です。

レンドルミンを含むベンゾジアゼピン系系の睡眠薬は1980年代からよく使われるようになりました。

それ以前に使用されていたバルビツール酸系睡眠薬よりは副作用が少なく、安全性の高いお薬だからです。 続きを読む

睡眠薬の種類を開発された年代で並べると次のようになります。

  • 20世紀中頃 バルビツール酸系、非バルビツール酸系
  • 20世紀終盤 ベンゾジアゼピン系(デパスなど)、非ベンゾジアゼピン系
  • 21世紀初め メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬

レンドルミンこの中でもっとも古いバルビツール酸系と非バルビツール酸系の睡眠薬は、催眠効果はそれ以後に登場した睡眠薬よりも強いのですが、耐性や依存性が作られやすく、その他の副作用も強いので、現在ではほとんど使われることがなくなりました。

現在もっともよく処方されているのは、その次に開発されたベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。

効果の強さはバルピツール酸系のお薬におよびませんが、耐性や依存性を形成しにくい安全なお薬であることが評価されたのです。 続きを読む