レンドルミン睡眠薬には非常に多くの種類がありますが、どの薬を選ぶかの目安になるのが「半減期」です。

半減期とは服用後に血液中の薬の濃度がピークから1/2になるまでにかかる時間で、ほぼ薬の効果の持続時間に相当します。

半減期が短い薬は早く薬の効果が消滅し、半減期が長い薬は効果が長持ちします。

睡眠薬を選ぶときはこの半減期が重要な基準になります。不眠症でも寝付きが悪い入眠障害の場合は、半減期は短くてもいいから即効性のある薬が選択されます。

即効性があるかないかは、服用後に血液中の薬の濃度がピークになるまでの時間(最高血中濃度到達時間)が目安になります。

寝付きは悪くないが夜中に目が覚める中途覚醒型の不眠症では、即効性は重視されませんがある程度半減期が長い、つまり効果の持続時間が長い薬が選ばれます。

レンドルミンは現在主流になっているベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でも、処方例が多いお薬です。

その理由は、最高血中濃度に達するのが服用後約1.5時間で、半減期が7時間という、催眠効果のほどの良さにあります。

人の睡眠時間は7~8時間が適当とされているので、レンドルミンの7時間という半減期はちょうど頃合いということになります。

また、薬の効き目がピークになるのは服用後1.5時間後ですが15~20分もすれば眠くなるので、ある程度の即効性もあります。

つまり、レンドルミンは、入眠障害にも中途覚醒にも効果が期待できる使い勝手の良い睡眠薬なのです。

不眠を訴える患者さんに医師が最初に処方する薬として選択されることが多いのはこのような理由からです。

レンドルミンは短時間型(半減期が6~10時間)の睡眠薬に分類されますが、医師はその効果の出かたを見て、もっと即効性のある超短時間型(2~4時間)に変更したり、もっと半減期の長い中時間型(12~24時間)に変更することができます。

(中時間型の半減期が12~24時間といっても、それだけの時間眠り続けるわけではなく8時間前後で目が覚めます。しかし、日中への眠気の持ちこしは出やすくなります)

血液中の薬の成分は肝臓で代謝されてしだいに血中濃度が薄くなります。

肝臓の代謝能力には個人差がありそれによって実際の半減期も異なってきますが、その数字は薬の効果の持続時間のもっとも分かりやすい目安になります。

そこから判断するとレンドルミンは、初めて使用する睡眠薬に適しているということができます。

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