睡眠薬のユーロジンユーロジンは中時間型に属するベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。

日本での発売は1977年で、ベンゾジアゼピン系ではもっとも古い睡眠薬ですが、現在でもよく使用されています。

飲むとすぐ眠くなるという即効性はありませんが、中途覚醒や早朝覚醒を防いでゆっくり眠れる効果があります。

ユーロジンの薬物動態(効き目の出かた)は、服用後に成分の血中濃度が最高に達するまでに約5時間かかり、それが1/2になる(半減期)までにさらに24時間かかります。 続きを読む

ベルソムラ2014年に新しいタイプの睡眠薬「オレキシン受容体拮抗薬」が発売されました。商品名は「ベルソムラ」で、オレキシンという覚醒作用がある脳内物質の働きを抑えるという、これまでの睡眠薬とは違う作用があります。

オレキシン受容体拮抗薬は、副作用が少なく、とくに耐性(同じ薬を飲み続けるとだんだん効かなくなってくること)と依存性(長期間飲み続けるとなかなか薬をやめられなくなること)がまったくないというメリットがあります。 続きを読む

トリアゾラム(ハルシオンジェネリック)ハルシオンはデパスに代表されるベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、即効性があり作用時間が短い超短時間型に属するお薬です。

服用後70分ほどで効き目がもっとも強くなり、約3時間後には効き目が消失するので、不眠症の中でもなかなか寝つけない入眠障害の治療に適したお薬です。

ハルシオンはアメリカの製薬会社ファイザー社が開発して1983年に発売しました。

寝つきをよくする効果が高く、広く使用されているお薬ですが、すでに特許期間が終了して数多くのジェネリック医薬品が発売されています。人気のある商品ほどジェネリックの数も多くなります。 続きを読む

ベルソムラの効果ベルソムラは2014年に発売されたオレキシン受容体拮抗薬という新しいタイプの睡眠薬です。

オレキシンとは人が目覚めた状態を保つための脳内物質で、ベルソムラはその働きを抑制することで眠りをもたらします。これは、これまでの中枢神経を鎮静させる作用の睡眠薬とはまったく違うメカニズムです。

発売からまだあまり時間がたっていないので、効果や副作用については明かになっていない点もありますが、これまでの睡眠薬に比べて副作用が少なく、安全性が高いことが注目されています。

ベルソムラの最も期待されている特徴は、これまでの睡眠薬ではつねに問題になってきた耐性と依存性がほとんどないということです。

耐性とは同じ薬を飲み続けることでだんだん効き目が弱くなってくることで、依存性とは同じ薬を飲み続けることで薬を止めようとすると離脱症状が出ることです。

現在おもに使用されている睡眠薬はベンゾジアゼピン系または非ベンゾジアゼピン系に属するお薬です。

この2つはそれ以前のバルビツール系睡眠薬にくらべると耐性や依存性が出にくいお薬ですが、やはり長期間服用を続けるとこの問題が出てきます。

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ベルソムラベルソムラは副作用が少ない安全な睡眠薬として注目されているお薬です。

発売されたのは2014年で、オレキシン受容体拮抗薬というまったく新しいタイプの睡眠薬です。とくに注目されているのは、睡眠薬には付きものと思われていた耐性や依存性がほとんど出ないということです。

耐性とは、同じ薬を飲んでいるとだんだん効き目が弱くなってくることです。同じ効果を得ようとすると服用量がどんどん増えてきます。 続きを読む

マイスリーの副作用は?マイスリーは非ベンゾジアゼピン系に属する超短時間型の睡眠薬です。作用時間が短じかく、即効性があるので入眠障害の治療に適しています。

効き目の強さはふつう程度ですが、副作用が少なく安全性の高いお薬です。

現在もっともよく使用されている睡眠薬はベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の2つの系統のお薬です。

ベンゾジアゼピン系の薬には、催眠作用の他に、筋弛緩作用と抗不安作用がありますが、非ベンゾジアゼピン系は催眠作用に特化した薬で、筋弛緩作用も抗不安作用もほとんどありません。 続きを読む

マイスリーマイスリーは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で2000年に発売が開始されました。即効性があり入眠障害の治療に適しています。

副作用が少なく、現在もっともよく処方されている睡眠薬の1つです。

非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系の副作用である筋弛緩作用によるふらつきや転倒がほとんどないのが特徴です。

筋肉の緊張をやわらげる効果はありませんが、睡眠薬としては夜中にトイレに起きたときのふらつきや転倒の心配が少なくなります。 続きを読む

マイスリー10mg非ベンゾジアゼピン系に属するマイスリーは、副作用が少なく、入眠障害の治療に適した睡眠薬として、よく使用されているお薬です。

マイスリーには5mg錠と10mg錠の2種類があるので、その使い分けについて考えてみましょう。

マイスリーは、5mgから使用を始めて、それで効果が充分でないときに10mgまでに増量することができます。

しかし、10mgでも十分な効果が得られないときは、さらに容量を増やすのではなく、例えばベンゾジアゼピン系のハルシオンなど、作用が似ていて効果が強い別の睡眠薬への変更を検討します。

同じ睡眠薬の量を増やしてもそれに比例した強い効果は得られず、副作用が強くなるだけだからです。

マイスリーは服用後に成分の血中濃度が1時間以内に最高値に達します。 続きを読む

ロゼレムの副作用ロゼレムはメラトニン受容体作動薬と呼ばれる新しいタイプの睡眠薬です。メラトニンは脳内ホルモンの1つで、夜になると分泌されて自然な睡眠をもたらします。

ロゼレムは脳のメラトニン受容体に結合して、メラトニンのはたらきを強化する作用があります。

このようにロゼレムは、私たちに備わった自然な睡眠のリズムを強化するお薬なので、従来の睡眠薬に比べ副作用がたいへん少ないのが特徴です。

現在もっとも使用されているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳の活動を抑制して意識のレベルを落とすことで、いわば強制的に眠らせる作用があります。 続きを読む

ロゼレムの効果ロゼレムは2010年に発売された「メラトニン受容体作動薬」というまったく新しいタイプの睡眠薬です。

不眠症で悩んだことのある人なら、体内時計とかメラトニンという言葉を聞いたことがあると思います。ロゼレムは、自然な睡眠のリズムを作る脳内ホルモンのメラトニンの働きを強化するお薬です。

1日24時間で昼と夜が交代する地球上で進化してきた私たちには、24時間単位の体内時計(概日リズム)があります。 続きを読む