ベルソムラ2014年に発売された「ベルソムラ」という睡眠薬が注目されています。それは、この薬が従来の睡眠薬とはまったく違うメカニズムで作用し、耐性や依存性がほとんどないと言われているからです。

現在もっとも処方例が多く、薬の種類も多いのがベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。これは「GABA受容体作動薬」と呼ばれるお薬で、ひと言でいうと、脳の興奮を抑えるGABAという神経伝達物質を活性化することで、脳の活動を鎮静化する作用があります。

それに対して「ベルソムラ」は「オレキシン受容体拮抗薬」と呼ばれるお薬で、脳の覚醒に必要なオレキシンという物質の作用を阻害して、覚醒から睡眠への切り替えをスムーズにする作用があります。 続きを読む

ベルソムラ2014年に新しいタイプの睡眠薬「オレキシン受容体拮抗薬」が発売されました。商品名は「ベルソムラ」で、オレキシンという覚醒作用がある脳内物質の働きを抑えるという、これまでの睡眠薬とは違う作用があります。

オレキシン受容体拮抗薬は、副作用が少なく、とくに耐性(同じ薬を飲み続けるとだんだん効かなくなってくること)と依存性(長期間飲み続けるとなかなか薬をやめられなくなること)がまったくないというメリットがあります。 続きを読む