自律神経失調症は、男女別の発症頻度では圧倒的に女性が多くなっています。これは女性は生涯で女性ホルモンの変化による3つのライフ・ステージを経験するからです。
最初のステージは初潮から約40年間におよぶ月経期、2つ目は妊娠・出産というドラマチックなステージ、3つ目は閉経とそれ以後のステージです。
各ステージではエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンの分泌量が大きく変化し、その振れ幅の大きさが自律神経失調の原因になります。 続きを読む
自律神経失調症は、男女別の発症頻度では圧倒的に女性が多くなっています。これは女性は生涯で女性ホルモンの変化による3つのライフ・ステージを経験するからです。
最初のステージは初潮から約40年間におよぶ月経期、2つ目は妊娠・出産というドラマチックなステージ、3つ目は閉経とそれ以後のステージです。
各ステージではエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンの分泌量が大きく変化し、その振れ幅の大きさが自律神経失調の原因になります。 続きを読む
自律神経失調症のもっとも大きな特徴は、身体のどこにでも症状が出る可能性があるということです。身体だけでなく、心のはたらきにも影響して不安になる、イライラするなどの精神症状が出ることがあります。
この症状の多様さの理由は、自律神経が身体のあらゆる器官に張り巡らされて、その働きを調整しているからです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類がありますが、例えば心臓を早く動かすアクセルが交感神経で、それをゆるめるブレーキが副交感神経の役割です。 続きを読む
マイスリーは非ベンゾジアゼピン系に属する超短時間型の睡眠薬です。作用時間が短じかく、即効性があるので入眠障害の治療に適しています。
効き目の強さはふつう程度ですが、副作用が少なく安全性の高いお薬です。
現在もっともよく使用されている睡眠薬はベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の2つの系統のお薬です。
ベンゾジアゼピン系の薬には、催眠作用の他に、筋弛緩作用と抗不安作用がありますが、非ベンゾジアゼピン系は催眠作用に特化した薬で、筋弛緩作用も抗不安作用もほとんどありません。 続きを読む
非ベンゾジアゼピン系に属するマイスリーは、副作用が少なく、入眠障害の治療に適した睡眠薬として、よく使用されているお薬です。
マイスリーには5mg錠と10mg錠の2種類があるので、その使い分けについて考えてみましょう。
マイスリーは、5mgから使用を始めて、それで効果が充分でないときに10mgまでに増量することができます。
しかし、10mgでも十分な効果が得られないときは、さらに容量を増やすのではなく、例えばベンゾジアゼピン系のハルシオンなど、作用が似ていて効果が強い別の睡眠薬への変更を検討します。
同じ睡眠薬の量を増やしてもそれに比例した強い効果は得られず、副作用が強くなるだけだからです。
マイスリーは服用後に成分の血中濃度が1時間以内に最高値に達します。 続きを読む
ロゼレムはメラトニン受容体作動薬と呼ばれる新しいタイプの睡眠薬で、これまでの睡眠薬とはまったく違う仕組みで眠りをもたらします。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬では、「最高血中濃度到達時間」と「半減期」が薬の特徴を知る目安になりますが、ロゼレムの場合はそれだけでは薬の性質を推測しきれません。
睡眠薬が服用してからどれくらいの時間で効きだすか、効果がどれくらい持続するかは、血液中の薬の成分の濃度が目安になります。 続きを読む
ロゼレムは2010年に発売された「メラトニン受容体作動薬」というまったく新しいタイプの睡眠薬です。
不眠症で悩んだことのある人なら、体内時計とかメラトニンという言葉を聞いたことがあると思います。ロゼレムは、自然な睡眠のリズムを作る脳内ホルモンのメラトニンの働きを強化するお薬です。
1日24時間で昼と夜が交代する地球上で進化してきた私たちには、24時間単位の体内時計(概日リズム)があります。 続きを読む
心がつらいときは、処方された睡眠薬の束を見ると「これを一度に飲むと楽になれる」と思ってしまうことがあります。
しかし、リスミーを含むベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、病院で処方された1月分や2月分を服用しても決して死ぬことはできません。
マウスを使った実験では、200~300gのマウスはリスミーを200~300mg投与すると死亡します。
これをヒトに換算すると、体重40kgなら40,000mg、つまり40gで致死量に達することになります。40gなら飲めそうな気がしますが、リスミー2mg錠に換算すると2万錠にもなります。 続きを読む