授乳中のパキシルパキシルは副作用が少ないSSRIの中では抗うつ作用が強く、現在もっともよく使用されている抗うつ剤の1つです。

しかし、キレの良い効果があるぶんSSRIとしては副作用が強いお薬なので注意が必要です。

では、パキシルを服用しているときに妊娠した場合はどうしたら良いでしょうか?

計画的な妊娠では当然、抗うつ剤が必要なくなってからというタイミングを考えるでしょうが、現実にはそういかない場合もあります。 続きを読む

パキシルの副作用パキシルはSSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)という新しいタイプの抗うつ剤の1つです。

SSRIは脳内物質のセロトニンに集中的に作用するため、それまでの主流だった三環系抗うつ剤より副作用が少ないのが特徴です。

しかし、SSRIも脳内のセロトニン受容体以外にも若干の作用をおよぼすので、それによる副作用が生じます。

とくにパキシルはSSRIの中ではもっとも抗うつ効果が強い半面、副作用も強くなっています。

SSRIに共通の頻度が高い副作用は、①抗コリン作用(口の渇き、便秘、閉尿)、②吐き気③抗ヒスタミン作用(眠気)、④α1受容体遮断作用(血圧の低下によるふらつきやめまい)の4つです。

どの副作用がどの程度出るかは個人差が大きいのですが、平均するとパキシルはこれらの副作用が他のSSRIよりは強めに出ます。

この他のSSRIの副作用としては、⑤体重増加、⑥セロトニン2刺激作用(不眠)、⑦性機能障害(性欲減退、勃起不全)などがあります。

眠気も出るし、不眠も出ることがあるというのはやっかいですが、人によって副作用の出かたはいろいろです。

続きを読む

パキシルの離脱症状は抗うつ剤の離脱症状とは、薬の服用をやめるときに出ることがある副作用で、正式には「中断症候群」といいます。

離脱症状というとニコチン依存症やアルコール依存症を思い浮かべる人がいると思いますが、抗うつ剤のいわゆる離脱症状は、抗うつ剤への依存によって生じるわけではなく、あくまで急にお薬を止めたときの反動による副作用です。

したがって、長期間抗うつ剤を服用した場合でも、少しずつ減薬していけば離脱症状が出る確率はそれほど多くはありません。

抗うつ剤のなかで離脱症状が出ることがあるのは、三環系抗うつ剤、SSRISNRIの3つで、とくにSSRIでは多く20%近くの患者さんが経験します。

パキシルはSSRIの中では抗うつ作用が強いという定評がありますが、そのぶん離脱症状もいちばん強く出ます。

一般に離脱症状が出やすいのは、効き目が強く、血中濃度の半減期(効果が持続する時間)が短いお薬ですが、パキシルはその両方に該当します。

パキシルを含むSSRIによくある離脱症状に「シャンピリ感」と言われるものがあります。

これはシャンシャンと鈴が鳴るような金属音の耳鳴りがして、手足に電気が走るようなピリピリしたしびれがある症状です。

この他にめまいや吐き気、頭痛、発汗などの症状が出ることがあります。

続きを読む

パキシルで太るネット上には「パキシルを飲んで太った」という体験談がいろいろアップされています。

そういう記事を読むと女性なら「パキシルは使いたくない」と思ってしまうのも無理ありません。

しかし、パキシルは気分の落ち込みや不安を解消する効果では定評のあるお薬なので、「太る」という評判だけで選択肢から除外してしまうのは良くありません。

まず、体重増加の副作用について、パキシルと他の抗うつ剤を比べてみましょう。 続きを読む

抗うつ剤のパキシルパキシルはプロザックに次いで2番目に開発されたSSRIで、日本では2000年から発売されています。

うつ病の他にパニック障害、強迫性障害、社会不安障害、PTSD(外傷後ストレス障害)の治療にも使われるお薬です。

成分はパロキセチンでジェネリック医薬品も販売されています。

パキシルはしっかりとしたキレのある抗うつ作用と抗不安作用を示すので、世界中で使用実績の多いお薬ですが、その半面、SSRIとしてはやや副作用が強くなっています。

SSRIは選択的セロトニン再取込阻害薬と呼ばれるお薬で、セロトニン受容体に選択的に作用するので、従来の抗うつ剤に比べて副作用が少ないのが特徴です。

パキシルもそれまで主流だった三環系抗うつ剤に比べると副作用が少ないのですが、SSRIの中では比較的副作用が強いお薬です。

パキシルをはじめとするSSRIは神経伝達物質のセロトニンの再吸収を阻害することで脳内のセロトニン濃度を高めるお薬です。

続きを読む