ロゼレムはメラトニン受容体作動薬と呼ばれる新しいタイプの睡眠薬で、これまでの睡眠薬とはまったく違う仕組みで眠りをもたらします。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬では、「最高血中濃度到達時間」と「半減期」が薬の特徴を知る目安になりますが、ロゼレムの場合はそれだけでは薬の性質を推測しきれません。
睡眠薬が服用してからどれくらいの時間で効きだすか、効果がどれくらい持続するかは、血液中の薬の成分の濃度が目安になります。 続きを読む
ロゼレムはメラトニン受容体作動薬と呼ばれる新しいタイプの睡眠薬で、これまでの睡眠薬とはまったく違う仕組みで眠りをもたらします。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬では、「最高血中濃度到達時間」と「半減期」が薬の特徴を知る目安になりますが、ロゼレムの場合はそれだけでは薬の性質を推測しきれません。
睡眠薬が服用してからどれくらいの時間で効きだすか、効果がどれくらい持続するかは、血液中の薬の成分の濃度が目安になります。 続きを読む
ロゼレムは2010年に発売された「メラトニン受容体作動薬」というまったく新しいタイプの睡眠薬です。
不眠症で悩んだことのある人なら、体内時計とかメラトニンという言葉を聞いたことがあると思います。ロゼレムは、自然な睡眠のリズムを作る脳内ホルモンのメラトニンの働きを強化するお薬です。
1日24時間で昼と夜が交代する地球上で進化してきた私たちには、24時間単位の体内時計(概日リズム)があります。 続きを読む
心がつらいときは、処方された睡眠薬の束を見ると「これを一度に飲むと楽になれる」と思ってしまうことがあります。
しかし、リスミーを含むベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、病院で処方された1月分や2月分を服用しても決して死ぬことはできません。
マウスを使った実験では、200~300gのマウスはリスミーを200~300mg投与すると死亡します。
これをヒトに換算すると、体重40kgなら40,000mg、つまり40gで致死量に達することになります。40gなら飲めそうな気がしますが、リスミー2mg錠に換算すると2万錠にもなります。 続きを読む
リスミーはベンゾジアゼピン系に属する短時間型の睡眠薬です。効き目の強さはこの系統の睡眠薬の中ではもっとも弱い方です。また、短時間型の割には即効性がなく、じんわりと効果を発揮します。
このようにソフトな効果のリスミーは、副作用の頻度は少なく、出ても比較的軽い場合がほとんどです。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に共通している副作用には、翌日への眠気のもちこし、筋弛緩作用によるふらつきや転倒、服用直後のもうろう状態や健忘、耐性や依存性が生じる、などがあります。 続きを読む
リスミーは現在よく使用されているベンゾジアゼピン系の睡眠薬の1つです。
この系統の睡眠薬は1970年頃からバルピツール酸系に代わって使用されるようになったものですが、リスミーはその中では比較的出番が遅く、1989年に発売になりました。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でのリスミーの位置づけは、効き目の強さではもっとも弱い方になります。また、血中濃度がピークになるのが服用後3時間なので、即効性はなく入眠障害の治療には向きません。 続きを読む
お薬の有効成分が身体に吸収されると、成分の血液中の濃度が上昇して最高値に達し、そこからゆっくりと成分が肝臓で分解されて血中濃度が下がっていきます。
この変化のパターンは薬によって決まっていて、それを見るとそのお薬がどういう効き方をするのかが分ります。
このパターンの目安になるのが、「最高血中濃度到達時間」と「半減期」の2つの数字です。
最高血中濃度に到達すると効き目がピークになりますが、そこに達するまでの時間が短いほど即効性がある薬ということになります。 続きを読む
リスミーはデパスなどが属するベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、作用時間では短時間型に分類されます。
即効性はないので入眠障害の治療には向いていませんが、ソフトな効き目がじわりと現れる、副作用が少なく安全性の高いお薬です。寝付きは悪くないが夜中に目を覚ます中途覚醒や早朝覚醒の治療によく使用されています。
リスミーの有効成分は塩酸リルマザホンで、1mg錠と2mg錠の2種類があります。最初は1mgを使用して、それでは効果が充分でない場合に2mgに増量するのがセオリーです。 続きを読む
ハルシオンは即効性があり、寝つきの悪さを改善する睡眠導入剤としてよく使用されている睡眠薬です。
服用後10分ほどで効き目が現れ、1時間ほどでもっとも効き目が強くなります。作用時間は約3時間と短く、「超短時間型」に分類されます。
成分名はトリアゾラムで、デパスなどと同様にベンゾジアゼピン系睡眠薬に属します。
発売は1983年ですでに特許期間が終了しているので、「人気商品」ということもあり数多くのジェネリック医薬品が発売されています。 続きを読む
ハルシオンは超短時間型の睡眠薬で、ベッドに入ってもなかなか寝つけない入眠障害の治療に適したお薬です。
即効性があり、効き目の強さもしっかりしているので、処方例が多く患者さんにも人気があるお薬ですが、その分現在の睡眠薬の中ではやや副作用が多いので注意が必要です。
睡眠薬の歴史は、近年になるほど効果の強いものが登場してきたのではなく、むしろ効果は弱くなるが副作用が少ない安全性の高いものが登場してきました。
1983年に発売されたハルシオンもそういう流れの中で生まれたベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、それ以前のバルビツール酸系の睡眠薬より副作用が少なく安全性の高いお薬です。 続きを読む