「強迫性障害」という病気をご存知でしょうか?
例えば「家の鍵をきちんとかけたかどうか不安になり、何度も確認してしまう」「手の汚れがどうしても気になり、何度も手を洗いに行ってしまう」といったものが、強迫性障害の典型的な症状です。
こうした症状が何故起こってしまうのか、今回は強迫性障害の基本的な内容や原因について解説していきます。
そもそも強迫性障害とはなんでしょうか。それは「強迫観念」と「強迫行為」といった強迫症状を中核症状とした病気です。
続きを読む
「強迫性障害」という病気をご存知でしょうか?
例えば「家の鍵をきちんとかけたかどうか不安になり、何度も確認してしまう」「手の汚れがどうしても気になり、何度も手を洗いに行ってしまう」といったものが、強迫性障害の典型的な症状です。
こうした症状が何故起こってしまうのか、今回は強迫性障害の基本的な内容や原因について解説していきます。
そもそも強迫性障害とはなんでしょうか。それは「強迫観念」と「強迫行為」といった強迫症状を中核症状とした病気です。
続きを読む
現在、日本国内では100万人近いうつ病の患者がいると言われています。
また、本当はうつ病と診断されてもおかしくないのに確認されていない人、つまり「治療を受けていない人」を含めると、もっと多くの方々がうつ病で悩んだり苦しんだりしていると考えられます。
うつ病の原因としては「モノアミン」という脳内物質が影響しているという説が有力です。この物質が増加すると気分が高揚し、減少すると落ち込むと言われています。
しかし現在ではこれらも一因ではあるけれど、それのみですべてを解決はできないと言われています。 続きを読む
現在、日本国内では100万人近いうつ病の患者がいると言われています。
また、本当はうつ病と診断されてもおかしくないのに確認されていない人、つまり「治療を受けていない人」を含めると、もっと多くの方々がうつ病で悩んだり苦しんだりしていると考えられます。
うつ病の原因としては「モノアミン」という脳内物質が影響しているという説が有力です。
この物質が増加すると気分が高揚し、減少すると落ち込むと言われています。 続きを読む
注意散漫、落ち着きがない、順番を待てないなどの症状があるADHD(注意欠陥・多動性障害)は、子どもの発達障害の1つとして有名ですが、大人になってもその症状が残るケースが少なくありません。
ADHDのくわしい原因はまだ分っていませんが、親の育て方や本人の性格に原因があるのではなく、脳の機能障害と考えられています。
機能障害といってもごく微細なものですが、高度に社会的な生活を営む人間にとっては、それが人間関係に大きな意味を持ち、本人を悩ませることになります。 続きを読む
過食症の人に太ることへの強い恐怖心があるというと奇妙に聞こえるかもしれませんが、過食は拒食の反動であることが多く、ダイエットのストレスなどをきっかけに発症するケースがほとんどです。
過食症の人は、太ることへの過剰な恐怖心があるにもかかわらずなぜ過食をしてしまうのでしょうか?
そこには、太ることへの恐怖心、食べることへの罪悪感がかえって過食につながるという、倒錯した関係があります。
モデル体型という言葉がありますが、太っているようには見えない人でも、若い女性の多くがもっとやせたいという願望を持っています。 続きを読む
暑いときには体温調節のために汗を出す、運動をするときには筋肉に血液を送るために心臓の鼓動が早くするなど、自律神経は私たちが意識しなくても身体の働きを適切に調整してくれる便利なシステムです。
しかし、この手間いらずの精緻なシステムも、私たちがその能力を過信してあまりむちゃな生活をしていると、調子がくるってくることがあります。
そして、いったん調子がくるうと、自動的に働くシステムだけにどうしてよいか分らないことが多いのです。
例えば、暑くもないのに突然汗がふきしたり、何もしていないのに突然心臓がどきどきしだしたりすると、私たちはどうしてよいか分らないばかりでなく、非常に不安になります。 続きを読む
拒食症は過剰なダイエットがきっかけで発症することが多い病気で、患者の多くは10代の女性です。
正式には「神経性無食欲症」あるいは「神経性食欲不振症」といい、過食症を含む摂食障害の1つです。
アメリカの人気音楽グループ、カーペンターズの女性ボーカルのカレン・カーペンターが拒食症のため1983年に32歳で死亡したことで、この病気が広く世間に知られるようになりました。
拒食症はいったん発症するとなかなか治りにくい病気で、非常に死亡率が高い(6~7%)ことでも知られています。
拒食症のスタートラインは「自分は太っている」という認識と「やせてきれいになりたい」という願望で、どちらも女性なら誰しも経験がある心理状態です。
しかし、ここから極端なダイエットにはまると、栄養失調が心身におよぼす影響も加わって、しだいにこの心理状態に異常性が生じる場合があります。
つまり、客観的には太っていないしむしろやせているのに、まだ太っていると思い込む「認識のゆがみ」が生じ、やせてきれいにならないと人に受け入れられないと強く思い込んでしまうことがあるのです。
社会不安障害とは、人前で何かをすることに強い恐怖を感じ、恥をかくことを極端に恐れる病気です。
人前で話すことはもちろん、字を書いたり、食事をするような場面でも自然なふるまいができません。
そのため、しだいに人前に出る機会を避けるようになり、社会生活に支障が生じます。
人から注目を浴びるような場面で緊張するのは当然ですが、通常の範囲の緊張ならなんとかその場を切り抜けることができ、場数を踏むことで少しずつ緊張も弱くなっていきます。
しかし社会不安障害の場合は、場数を踏むことでむしろ恥をかいた記憶が積み重なり、予期不安が大きくなって症状が悪化します。
このような社会不安障害は何が原因で生じるのでしょうか。実はその詳しい原因はまだ分っていません。
ただ、脳の神経伝達物質の1つのセロトニンを増やすSSRIという抗うつ剤を服用すると症状が改善するので、セロトニンの不足が病気の発症に関係していると考えられています。
全般性不安障害は、いわば心配性が病的に高じた状態です。
患者さんは自分や家族の将来などについての心配や不安がいつも頭を離れないので、眠れない、仕事に集中できない、などの辛い日々を送ることになります。
100人のうち5人前後が一生に一度はかかる病気と言われていますが、病気のくわしい原因はまだ分っていません。
しかし、全般性不安障害を含む不安障害の患者は、脳の扁桃体の作用が異常に亢進していることが分っています。
扁桃体は脳の中心部分に左右一対ある、アーモンド形の神経細胞の集まりで、喜び,悲しみ,怒り,恐怖などの感情の処理や記憶をする役目をしています。
不安障害が治療によって改善すると扁桃体の作用も正常に戻るので、この病気に扁桃体が関係しているのはたしかです。
また、全般性不安障害には、抗うつ剤のSSRIが有効です。