サインバルタと不眠うつ病の症状の1つに不眠がありますが、それを治療する抗うつ剤に不眠の副作用があるのは困ったものです。

また、抗うつ剤の中には逆に眠気の副作用があるものもあり、ちょっとややこしいので、そのへんも少し整理をしておきましょう。

まず、抗うつ剤で不眠の副作用が出ることがあるのは、三環系抗うつ剤、SSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)、サインバルタをふくむSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害)です。 続きを読む

サインバルタは太る?サインバルタを服用することで体重が増加することがあります。

頻度は1~5%でそれほど多い副作用ではありませんが、女性にとっては深刻な悩みにつながる場合があります。

しかし、体重の増加はどの抗うつ剤にもある副作用で、とくにサインバルタが強いわけではありません。

むしろSNRIに属するサインバルタは、三環系抗うつ剤やSSRIに比べて体重増加の副作用が少ない方です。 続きを読む

サインバルタと吐き気抗うつ剤に怖い薬というイメージがある理由の1つは、薬の効果が現れる前に副作用が先に現れることです。

うつ病の辛い症状から解放されたいと思ってお薬を飲んでも、症状は改善せずに副作用だけが出たらがっかりするのは当然です。

とくに、効果が出る前に副作用が出るということを知らないで飲みはじめた場合は、ショックが大きくなります。

第三世代抗うつ剤と言われるSSRI、第四世代抗うつ剤と言われるSNRI(サインバルタもその1つ)は、副作用が少ない安全な抗うつ剤として現在主流になっているお薬ですが、残念なことに吐き気の副作用だけはそれ以前の三環系抗うつ剤などよりもむしろ多くなっています。

SSRIとSNRIは「選択的にセロトニン受容体に作用する」というのか副作用が少ない理由ですが、吐き気に関してはこの性質がむしろわざわいしています。

というのは、セロトニン受容体は脳だけでなく消化器官にもあり、お薬がそこにも作用してしまうからです。

吐き気の副作用の対処法としてまず知っておきたいのは、ほとんどの場合は飲み慣れるにしたがって1~2週間で吐き気は治まるということです。

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サインバルタと眠気サインバルタは抗うつ剤の中ではもっとも新しいタイプのSNRIに属するお薬です。

SNRIはセロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬という意味で、脳内物質のセロトニンに作用して気分の落ち込みを改善し、ノルアドレナリンに作用して意欲の低下を改善する効果があります。

現在抗うつ剤の主流はこのSSRI、SNRI選択的セロトニン再取込阻害薬)と呼ばれるお薬です。

この2つはそれまでの三環系・四環系抗うつ剤と比べると副作用が少なく、長期間の服用でも安全性が高いのが特徴です。 続きを読む

サインバルタの離脱症状抗うつ剤は、服用を開始したときは少しずつ用量を増やし、服用を終了するときは少しずつ用量を減らしていくお薬です。

少しずつ増やしていくのは薬に体を慣らして副作用を減らすためで、少しずつ減らしていくのは薬を急に止めることで出る反動を少なくするためです。

抗うつ剤の服用を急にやめたり、減薬のペースが早すぎると、薬に慣れた身体は耳鳴りや手のしびれなどの離脱症状をおこします。

これは「抗うつ薬中断症候群」といわれるもので、耳鳴りや手のしびれの他に、目がチカチカする(光に過敏になる)、頭痛、めまい、発汗、吐き気、などの症状が報告されています。 続きを読む

サインバルタサインバルタはSNRIというもっとも新しいタイプの抗うつ剤です。

SNRIはセロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬と呼ばれるお薬で、脳内物質のセロトニンとノルアドレナリンを増やす作用があります。

日本では2010年に承認されたお薬ですが、世界90カ国以上で承認されており2012年には抗うつ剤を含むすべての向精神薬の中で10位に入る売り上げを記録しました。 続きを読む