リスミーの副作用リスミーはベンゾジアゼピン系に属する短時間型の睡眠薬です。効き目の強さはこの系統の睡眠薬の中ではもっとも弱い方です。また、短時間型の割には即効性がなく、じんわりと効果を発揮します。

このようにソフトな効果のリスミーは、副作用の頻度は少なく、出ても比較的軽い場合がほとんどです。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に共通している副作用には、翌日への眠気のもちこし、筋弛緩作用によるふらつきや転倒、服用直後のもうろう状態や健忘、耐性や依存性が生じる、などがあります。 続きを読む

リスミーリスミーは現在よく使用されているベンゾジアゼピン系の睡眠薬の1つです。

この系統の睡眠薬は1970年頃からバルピツール酸系に代わって使用されるようになったものですが、リスミーはその中では比較的出番が遅く、1989年に発売になりました。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でのリスミーの位置づけは、効き目の強さではもっとも弱い方になります。また、血中濃度がピークになるのが服用後3時間なので、即効性はなく入眠障害の治療には向きません。 続きを読む

リスミーお薬の有効成分が身体に吸収されると、成分の血液中の濃度が上昇して最高値に達し、そこからゆっくりと成分が肝臓で分解されて血中濃度が下がっていきます。

この変化のパターンは薬によって決まっていて、それを見るとそのお薬がどういう効き方をするのかが分ります。

このパターンの目安になるのが、「最高血中濃度到達時間」と「半減期」の2つの数字です。

最高血中濃度に到達すると効き目がピークになりますが、そこに達するまでの時間が短いほど即効性がある薬ということになります。 続きを読む

リスミーリスミーはデパスなどが属するベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、作用時間では短時間型に分類されます。

即効性はないので入眠障害の治療には向いていませんが、ソフトな効き目がじわりと現れる、副作用が少なく安全性の高いお薬です。寝付きは悪くないが夜中に目を覚ます中途覚醒や早朝覚醒の治療によく使用されています。

リスミーの有効成分は塩酸リルマザホンで、1mg錠と2mg錠の2種類があります。最初は1mgを使用して、それでは効果が充分でない場合に2mgに増量するのがセオリーです。 続きを読む

トリアゾラムハルシオンは即効性があり、寝つきの悪さを改善する睡眠導入剤としてよく使用されている睡眠薬です。

服用後10分ほどで効き目が現れ、1時間ほどでもっとも効き目が強くなります。作用時間は約3時間と短く、「超短時間型」に分類されます。

成分名はトリアゾラムで、デパスなどと同様にベンゾジアゼピン系睡眠薬に属します。

発売は1983年ですでに特許期間が終了しているので、「人気商品」ということもあり数多くのジェネリック医薬品が発売されています。 続きを読む

ハルシオンの副作用ハルシオンは超短時間型の睡眠薬で、ベッドに入ってもなかなか寝つけない入眠障害の治療に適したお薬です。

即効性があり、効き目の強さもしっかりしているので、処方例が多く患者さんにも人気があるお薬ですが、その分現在の睡眠薬の中ではやや副作用が多いので注意が必要です。

睡眠薬の歴史は、近年になるほど効果の強いものが登場してきたのではなく、むしろ効果は弱くなるが副作用が少ない安全性の高いものが登場してきました。

1983年に発売されたハルシオンもそういう流れの中で生まれたベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、それ以前のバルビツール酸系の睡眠薬より副作用が少なく安全性の高いお薬です。 続きを読む

ハルシオンとお酒睡眠薬とアルコールは、どちらも脳・中枢神経に抑制的、鎮静的に作用します。

したがってこの2つを同時に服用すると、相互にこの作用を強めあって、単独で使用したときとは異なる「予想できない作用」が出る危険があります。

お酒を飲んだ後に睡眠薬を服用すると、ふだんなら悪酔いしない程度のお酒でも、気分が悪くなったり、二日酔いになったりすることがあります。

デパスなど睡眠薬と併用することで、アルコールの作用が予測できなくなるのです。 続きを読む

ハルシオン寝付きの悪さを解消する睡眠導入剤としてよく使われているハルシオンは、「超短時間型」に分類される半減期の短い睡眠薬です。

半減期とは、薬の有効成分の血中濃度が最高値の1/2になるまで要する時間のことで、これが薬の効果が持続する時間のおおよその目安になります。

ハルシオンは服用後1.2時間で最高血中濃度に達し、その後2.9時間で半減期になります。

最高血中濃度に達したときに薬の効き目がもっとも強くなりますが、ハルシオンの眠気をもたらす効果は服用後10~15分くらいで出始めます。 続きを読む

ハルシオン作家の芥川龍之介や詩人の金子みすゞなど睡眠薬で自殺をした有名人がいることもあり、現在でも睡眠薬を大量に飲めば死ぬと思っている人が少なくありません。

しかし、現在おもに処方されているデパスなどベンゾジアゼピン系の睡眠薬などは、いくら大量に服用しても死ぬことは不可能です。

芥川龍之介が飲んだ睡眠薬は、現在は発売が中止されているカルモチンという尿素系の睡眠薬です。

これは、副作用が強いために現在ではほとんど処方されなくなったバルビツール酸系の睡眠薬のさらに前の世代の「過去の睡眠薬」です。

睡眠薬は中枢神経の働きを鎮静させるお薬ですから、呼吸を抑制する副作用があり、大量に服用すれば死亡する危険がありました。

その点を改良して、尿素系からバルビツール酸系に、さらに現在主流になっているベンゾジアゼピン系に代わってきたのが睡眠薬の歴史なのです。

したがって、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬のハルシオンも、自殺する目的で大量に服用しても「成功」する確率はゼロと言ってもいいでしょう。

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ハルシオンハルシオンはデパスと同様にベンゾジアゼピン系に属する睡眠薬で、それ以前によく使われていたバルビツール酸系の睡眠薬に比べると依存性が出にくいお薬です。

しかし、ベンゾジアゼピン系の中での比較では、もっとも依存性が出やすいと言えます。

睡眠薬の副作用でやっかいなのが、飲んでいるうちに同じ用量では効かなくなってくる「耐性」と、長期間服用すると薬を止めにくくなる「依存性」です。

バルビツール酸系のこの副作用を軽減したのがベンゾジアゼピン系ですが、まったく解消したわけではありません。 続きを読む