サインバルタはSNRIというもっとも新しいタイプの抗うつ剤です。
SNRIはセロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬と呼ばれるお薬で、脳内物質のセロトニンとノルアドレナリンを増やす作用があります。
日本では2010年に承認されたお薬ですが、世界90カ国以上で承認されており2012年には抗うつ剤を含むすべての向精神薬の中で10位に入る売り上げを記録しました。
従来の抗うつ剤に比べて副作用が少なく、長期間の服用でも安全性が高いのが特徴です。
うつ病のもっとも典型的な症状は、抑うつ症状(気分の落ちこみ)と仕事や生活への意欲の低下ですが、セロトニンは気分の落ち込みをやわらげ、ノルアドレナリンは意欲を向上させるはたらきがあります。
SSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)はセロトニンに選択的に作用しますが、SNRIは両方に作用するので、うつ病でも意欲の低下がはげしくSSRIでは充分な効果がなかった場合によく使用されます。
サインバルタは抑うつ症状にも意欲の向上にもしっかりした効果を発揮するのが特徴です。
また、うつ病の患者さんの多くに外科的には原因不明の身体の痛みがありますが、サインバルタはこの心因性疼痛にも効果があります。
添付文書には糖尿病による神経性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛にも適応があると記載されています。
サインバルタは服用を開始してから効果が出るまでの期間が短いのも特徴です。
抗うつ剤は効果が出だすまでに2~3週間かかりますが、サインバルタは早い人は1週間くらいで効果が現れてきます。
抗うつ剤は一般に効果よりも先に副作用が出るというのが患者さんにとっては辛いところですが、比較的効果が早く出て副作用が少ないサインバルタはその点でもメリットがあります。
うつ病の症状の1つに不眠がありますが、抗うつ剤がさらに不眠を悪化させてしまうことがあります。
とくにSSRIはノンレム睡眠を減少させる場合があり、患者さんによっては不眠の原因になることがありますが、サインバルタは睡眠への影響が少ないのもメリットです。
サインバルタは副作用は少なめですが、飲みはじめに胃部不快感や吐き気などの消化器症状がやや多めに発現します。
しかし、この副作用は飲み慣れるとしだいに軽減します。
まとめると、サインバルタは、気分の落ち込みに加えて意欲の低下が激しい場合、心の症状の他に身体の痛みがある場合、なるべく早く効果が現れてほしい場合、などに適したお薬ということができます。
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