ユーロジンは中時間型に属するベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
日本での発売は1977年で、ベンゾジアゼピン系ではもっとも古い睡眠薬ですが、現在でもよく使用されています。
飲むとすぐ眠くなるという即効性はありませんが、中途覚醒や早朝覚醒を防いでゆっくり眠れる効果があります。
ユーロジンの薬物動態(効き目の出かた)は、服用後に成分の血中濃度が最高に達するまでに約5時間かかり、それが1/2になる(半減期)までにさらに24時間かかります。 続きを読む
ユーロジンは中時間型に属するベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
日本での発売は1977年で、ベンゾジアゼピン系ではもっとも古い睡眠薬ですが、現在でもよく使用されています。
飲むとすぐ眠くなるという即効性はありませんが、中途覚醒や早朝覚醒を防いでゆっくり眠れる効果があります。
ユーロジンの薬物動態(効き目の出かた)は、服用後に成分の血中濃度が最高に達するまでに約5時間かかり、それが1/2になる(半減期)までにさらに24時間かかります。 続きを読む
体内時計はおもに睡眠と覚醒のリズムを作っている脳の機能です。
夜になるとメラトニンが分泌されて眠くなり、朝にはセロトニンが分泌されて目覚めるのは、体内時計が脳内物質の分泌をコントロールしているからです。
この体内時計を整えるのに必要なのが朝に太陽の光を浴びることです。
そもそも体内時計は、24時間周期で昼と夜が交替する地球上で進化した生物が持つようになった機能ですから、それが光に関係しているのは当然です。 続きを読む
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は発達障害の1つで子どもの頃に発症しますが、大人になってもその症状が残って、日常生活や人間関係に支障をきたし悩んでいる人が少なくありません。
子どもも大人もADHDの代表的な症状は①不注意、②多動性、③衝動性の3つです。
<不注意の症状>
しょっちゅう忘れ物をしたり、物をなくしたりします。仕事上ではケアレスミスが多く、同じ間違えをくり返します。
気が散りやすく集中力が続かないので、担当した仕事を最後までやり遂げらず、人に迷惑をかけることが多くなります。
準備や計画が苦手で予定通り行動できないことが多くなります。
このような症状は周囲からは「やる気のなさ」の現れと受け取られがちですが、本人のやる気とは関係がない病気の「症状」です。
<多動性>
じっとしていることができず、そわそわする、絶えず体を動かす症状です。座っていられずに歩き回ることもあります。
おしゃべりを始めると止まらないという症状もあります。子どもADHDでよく見られる症状ですが、大人のADHDにもあります。女性よりは男性に出やすい症状でもあります。
注意散漫、落ち着きがない、順番を待てないなどの症状があるADHD(注意欠陥・多動性障害)は、子どもの発達障害の1つとして有名ですが、大人になってもその症状が残るケースが少なくありません。
ADHDのくわしい原因はまだ分っていませんが、親の育て方や本人の性格に原因があるのではなく、脳の機能障害と考えられています。
機能障害といってもごく微細なものですが、高度に社会的な生活を営む人間にとっては、それが人間関係に大きな意味を持ち、本人を悩ませることになります。 続きを読む
「病は気から」という言葉がありますが、心身症とはまさにこの「気からきた病」のことです。
息子の就職がなかなか決まらないので心配で頭が痛い、というときの頭痛は心身症です。息子さん本人も悩んで円形脱毛症を起こしたとしたら、それも心身症です。
「胃に穴の開くような思い」をして本当に胃潰瘍になることもあり、「都会暮らしをしている間はずっと血圧が高かったが、田舎に引っ越すと血圧が下がった」というのは、逆に心身症の高血圧が環境の変化によって治ったケースです。
心身症とは、このように心が関係している病気ですが、うつ病とかパニック障害などの「心の病気」は除外されます。精神的なストレスが原因で発症した身体の病気が心身症です。
心身症は消化器官や循環器系に出るだけでなく、呼吸器(ぜんそく、過呼吸)にも、生殖器(月経不順、ED)にも、筋肉(肩こり)にも、皮膚(じんましん、アレルギー)にもでます。
勃起不全(ED)は皆が遅かれ早かれ経験しますがED治療薬で容易に改善できます。
このように、いわば身体のいたるところに出る可能性があるのは、心身症はストレスが自律神経を失調させて、その影響が身体のどこに出る病気だからです。
過食症は心療内科や精神科で治療する心の病気です。
心の病気の特徴は、客観的にみると明らかに事実に反することを事実と思い込んでしまうことで、これを「認知のゆがみ」といいます。
過食症に典型的な認知のゆがみは、身体像つまりボディイメージのゆがみです。これは客観的には太っているとは言えない、あるいはむしろやせているのに自分は太っていると思ってしまうことです。 続きを読む
2014年に新しいタイプの睡眠薬「オレキシン受容体拮抗薬」が発売されました。商品名は「ベルソムラ」で、オレキシンという覚醒作用がある脳内物質の働きを抑えるという、これまでの睡眠薬とは違う作用があります。
オレキシン受容体拮抗薬は、副作用が少なく、とくに耐性(同じ薬を飲み続けるとだんだん効かなくなってくること)と依存性(長期間飲み続けるとなかなか薬をやめられなくなること)がまったくないというメリットがあります。 続きを読む
ハルシオンはデパスに代表されるベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、即効性があり作用時間が短い超短時間型に属するお薬です。
服用後70分ほどで効き目がもっとも強くなり、約3時間後には効き目が消失するので、不眠症の中でもなかなか寝つけない入眠障害の治療に適したお薬です。
ハルシオンはアメリカの製薬会社ファイザー社が開発して1983年に発売しました。
寝つきをよくする効果が高く、広く使用されているお薬ですが、すでに特許期間が終了して数多くのジェネリック医薬品が発売されています。人気のある商品ほどジェネリックの数も多くなります。 続きを読む
ベルソムラは2014年に発売されたオレキシン受容体拮抗薬という新しいタイプの睡眠薬です。
オレキシンとは人が目覚めた状態を保つための脳内物質で、ベルソムラはその働きを抑制することで眠りをもたらします。これは、これまでの中枢神経を鎮静させる作用の睡眠薬とはまったく違うメカニズムです。
発売からまだあまり時間がたっていないので、効果や副作用については明かになっていない点もありますが、これまでの睡眠薬に比べて副作用が少なく、安全性が高いことが注目されています。
ベルソムラの最も期待されている特徴は、これまでの睡眠薬ではつねに問題になってきた耐性と依存性がほとんどないということです。
耐性とは同じ薬を飲み続けることでだんだん効き目が弱くなってくることで、依存性とは同じ薬を飲み続けることで薬を止めようとすると離脱症状が出ることです。
現在おもに使用されている睡眠薬はベンゾジアゼピン系または非ベンゾジアゼピン系に属するお薬です。
この2つはそれ以前のバルビツール系睡眠薬にくらべると耐性や依存性が出にくいお薬ですが、やはり長期間服用を続けるとこの問題が出てきます。
ベルソムラは副作用が少ない安全な睡眠薬として注目されているお薬です。
発売されたのは2014年で、オレキシン受容体拮抗薬というまったく新しいタイプの睡眠薬です。とくに注目されているのは、睡眠薬には付きものと思われていた耐性や依存性がほとんど出ないということです。
耐性とは、同じ薬を飲んでいるとだんだん効き目が弱くなってくることです。同じ効果を得ようとすると服用量がどんどん増えてきます。 続きを読む