社会不安障害は、人前で失敗して恥をかくことを強く恐れて、人前で何かをすることに強い緊張と不安を感じる病気です。
10代で発症することの多い病気ですが、治療が遅れると重症化して、うつ病などを併発するケースが少なくありません。
治療は精神科または心療内科で薬物療法や精神療法を行ないますが(両方を並行して行うこともあります)、ここでは薬物療法についてお話します。
社会不安障害の治療に使われるお薬の第一選択はSSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)です。
これは抗うつ剤として有名なお薬で、20世紀末に登場した副作用が少ない新しいタイプの抗うつ剤です。
SSRIは脳の神経伝達物質の1つのセロトニン受容体に作用して、脳内のセロトニン濃度を高める働きがあります。
それによってうつ病では気分の落ちこみが改善し、社会不安障害では不安な気持ちが軽減します。
脳内の神経伝達物質にはセロトニンの他に、ドパミン、ノルアドレナリンなどがありますが、セロトニンは怒りや不安、悲しみなどの感情をやわらげて気分を安定させる働きをしています。
SSRIで社会不安障害の治療によく使用されているのは、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロなどのお薬です。
このうちのどれがよく効くかは患者さんによって異なります。
SSRIは副作用が少なく、長期間の服用が可能な安全なお薬ですが、欠点は効き始めるまでに時間がかかることです。
飲みはじめてから効果が出だすまでに1~2週間、しっかりした効果が現れるまでには3~4週間以上かかります。
また、SSRIは副作用が少ないといっても、まったくないわけではなく、口の渇きや便秘などの抗うつ剤に特有の副作用があります。
そして、その副作用は飲みはじめてすぐ、まだ薬の効果が出る前に現れます。
飲み慣れるにしたがって副作用は弱くなり、副作用が気にならなくなるころに効果が現れてくるのがSSRIの特徴です。
したがってSSRIは低用量から服用を始めて、少しずつ用量を増やしていきます。
例えば1日20mgで維持管理するお薬なら、最初は5mgから始めて、10mg、15mgとしだいに増やしていきます。
聴き始めるまでに時間がかかるというSSRIの欠点を補うために、しばらくの間抗不安薬を併用することがあります。
抗不安薬はいわゆる精神安定剤で、服用して数十分で不安をやわらげる効果が現れます。
社会不安障害の治療に使われるのは、デパス、メイラックスなどのベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
抗不安薬は即効性がありますが、長期間服用すると薬が効きにくくなる薬物耐性や薬を止めると反動が出る依存性があるのがデメリットです。
そのため抗不安薬の使用はSSRIの効果が現れるまでの短期間に限るのが原則です。
SSRIで効果が出にくい場合はSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬)や三環系抗うつ剤が使用されることもあります。
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