うつ病の社会損失うつ病にはかぎりませんが、病気になると医療費がかかるし、仕事を休んだ場合は収入が減ります。

もし死亡した場合は、元気で定年まで働いていたら得ることができた収入を損したと考えることもできます。

これは患者さん本人の損失であると共に、社会全体の損失でもあります。

厚生労働省のホームページ「みんなのメンタルヘルス」によると、日本のうつ病患者の数は、1996年の43万人から2008年の104万人に、12年間で2倍以上に増えています。

厚生労働省の補助金で行なわれた「精神疾患の社会的コストの推計」によると、2008年のうつ病によって生じた社会的損失は約3兆1000億円と試算されています。

その内訳は、

直接費用:約2000億円

間接費用として
・罹病費用:約2 兆1000億円
・死亡費用:約8000億円

となっています。

直接費用とは病院での診察代や薬代などの治療費です。全体の額からすると意外に少ないと感じる人がいるかもしれません。

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