メラトニンと睡眠夜の睡眠と昼の覚醒のリズムを刻んでいるのが体内時計です。

体内時計は脳の松果体という部分にあると考えられていますが、人に限らず24時間周期で昼と夜が交替する地球上で進化してきた生物には必ず備わっている機能です。

体内時計が1日のリズムを刻むために分泌されるホルモン(脳内神経伝達物質)がセロトニンとメラトニンです。

朝になるとセロトニンの分泌が活発になり、体温が上がって目が覚めます。日中はセロトニンの分泌が続いて心身を活動モードに保ちます。 続きを読む

ロゼレムの効果ロゼレムは2010年に発売された「メラトニン受容体作動薬」というまったく新しいタイプの睡眠薬です。

不眠症で悩んだことのある人なら、体内時計とかメラトニンという言葉を聞いたことがあると思います。ロゼレムは、自然な睡眠のリズムを作る脳内ホルモンのメラトニンの働きを強化するお薬です。

1日24時間で昼と夜が交代する地球上で進化してきた私たちには、24時間単位の体内時計(概日リズム)があります。 続きを読む

睡眠薬を希望するかた現在日本の病院で処方されている睡眠薬は大きく分けると5つに分類できます。

それを開発が古い順に並べると次のようになります。

カッコの中は日本でよく使用されるようになった年代です。

  • バルビツール酸系(1950年代)
  • ベンゾジアゼピン系(1980年代)
  • 非ベンゾジアゼピン系(1990年代)
  • メラトニン受容体作動薬(2010年)
  • オレキシン受容体拮抗薬(2014年)

この中で眠気を催す効果がもっとも高いのは、最近できた薬ではなく、もっとも開発年代の古いバルビツール酸系の睡眠薬です。 続きを読む