全般性不安障害とは不安障害の1つで、不安障害にはこの他にパニック障害と社交性不安障害があります。
パニック障害にはパニック発作(特定の場所に来ると突然激しい動悸におそわれるなど)という特徴的な症状があり、社交性不安障害にも人前に出ると手が震えるなどの分りやすい症状があります。
それに比べると全般性不安障害には「極端な心配性」という以外に特徴的な症状がありません。
誰でも自分や家族の健康や将来を心配するし、不安を抱くこともあります。
全般性不安障害も不安の内容は同じで、誰かが自分の命を狙っているなどという妄想的な不安ではありません。
つまり心配するものもっともなことを心配しているわけで、単なる心配性との区別が難しい病気です。
心配性と全般性不安障害という病気を区別する目安は、その心配や不安がどの程度日常生活に不利益を与えているかということです。