ドラールはベンゾジアゼピン系の睡眠薬に属しますが、この系統のお薬としては最近の1999年に発売された長時間作動型の睡眠薬です。
したがって、同じ系統ですでに発売されていた、超短時間型のハルシオンや短時間型のレンドルミンなどにはない効果や特徴が期待されて登場した睡眠薬ということになります。
ドラールの最大の特徴は半減期が約36時間という、作用時間の長さにあります。半減期とは、有効成分の血中濃度が最高値から1/2に下がるまでの時間のことで、それが薬の効果のおよその持続時間になります。
ゆっくり効果が消失していく分、効き目が出だすのもゆっくりで、服用後に最高血中濃度に到達するまでに約3.5時間かかります。
これを同じベンゾジアゼピン系の他の睡眠薬と比べてみると次のようになります。(Tmaxは最高血中濃度到達時間です)
- 超短時間型のハルシオン Tmax 1.2時間 半減期 2.9時間
- 短時間型のレンドルミン Tmax 1.5時間 半減期 7時間
- 中時間型のユーロジン Tmax 5時間 半減期 24時間
- 長時間型のドラール Tmax 3.5時間 半減期 36.6時間
このように効き目が出だすのが遅いかわりに長く続くドラールは、入眠障害の治療には向かず、中途覚醒や早朝覚醒の治療に向いているお薬です。
半減期が36時間といっても、それだけの時間眠り続けるわけではなく、10時間前後で目が覚めます。
ドラールの特徴は作用時間の後半では眠気をもたらす効果は弱くなって、不安をしずめる効果が出てくることです。
デパスなどに代表されるベンゾジアゼピン系のお薬には催眠作用と抗不安作用があり、そのどちらが強いかによって睡眠薬と呼ばれたり抗不安薬と呼ばれたりします。
ドラールは睡眠薬の部類に属しますが、作用の後半では抗不安作用が強くなるというユニークな特徴があります。不安障害で、夜眠れず昼間は不安が大きいという人には便利なお薬です。
しかし、ドラールは翌日に眠気を持ちこす「ハングオーバー」の副作用が、短時間型の睡眠薬に比べるとやはり出やすいので注意が必要です。
薬の効き目がゆっくり現れるドラールには、①ふらつき・転倒事故の副作用が少ない、②服用直後の意識のもうろう状態、健忘症の副作用が少ない、というメリットがあります。
さらに、半減期が長いドラールは睡眠薬の副作用ではもっとも問題とされる「耐性」や「依存性」ができにくいというメリットもあります。
ドラールは効き始めるまでに1時間近くかかりますが、早めに飲んでおこうと思って食後すぐに飲むと血中の濃度が通常より急上昇します。
これはドラールの有効成分のクアゼバムが脂溶性なので、食事といっしょに摂ると吸収されやすくなるからです。食後2~3時間以上たってから服用しなければなりません。
以上をまとめると、ドラールの特徴は以下ということになります。
- 入眠障害の治療には向いていないが、中途覚醒や早朝覚醒の対策には向いている
- 足のふらつきや、意識のもうろう状態の副作用は少ない
- 耐性や依存性の副作用は少ない
- 眠気の翌日への持ちこしには注意が必要
- 不安の軽減にも効果がある
- 食後ではなく空腹時に服用する
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