寝付きの悪さを解消する睡眠導入剤としてよく使われているハルシオンは、「超短時間型」に分類される半減期の短い睡眠薬です。
半減期とは、薬の有効成分の血中濃度が最高値の1/2になるまで要する時間のことで、これが薬の効果が持続する時間のおおよその目安になります。
ハルシオンは服用後1.2時間で最高血中濃度に達し、その後2.9時間で半減期になります。
最高血中濃度に達したときに薬の効き目がもっとも強くなりますが、ハルシオンの眠気をもたらす効果は服用後10~15分くらいで出始めます。
このように即効性があって半減期が短いハルシオンは、不眠症のタイプで言うと寝付きが良くない「入眠障害」に適しています。
夜中に目が覚める中途覚醒や、朝早く目が覚める早朝覚醒の治療には向いていません。
睡眠薬の作用時間による分類は次のようになります。
- 超短時間型:半減期2~4時間
- 短時間型 :半減期6~10時間
- 中時間型 :半減期20~30時間
- 長時間型 :半減期50~100時間
30時間とか、100時間という数字を見て驚く人もいると思いますが、もちろんそれだけの時間眠り続けるわけではありません。
長時間型の睡眠薬でも、長くても10時間後くらいには目が覚めます。
ちなみにベンゾジアゼピン系の睡眠薬で有名なデパスは短時間型の睡眠薬に属します。
中時間型や長時間型の睡眠薬は何日間か服用を続けて血中濃度が定常状態に達する、むしろ効き目がおだやかなお薬といえます。
しかし、作用時間が長いので翌日への眠りの持ちこしが出ることはあります。
その点ハルシオンのような超短時間型は、眠気の翌日への持ちこしは少ないのがメリットです。
その代わり強い効果が急速に現れるので、服用後はすぐに布団に入らないと足元がふらついて転倒事故などを起こす心配があります。
また、同じ理由で、服用直後の中途半端な覚醒状態のときに、起きて歩き回ったり、誰かと話をしたりする「もうろう状態」になることがあります。
やはり、服用後にすぐ寝ないで用事などをしていると起きやすい副作用です。こういうもうろう状態でとった行動は翌朝まったく覚えていない(一過性前向性健忘)のが特徴です。
ハルシオンの半減期の短さに関係しているもう1つの副作用は、耐性や依存性ができやすいということです。
耐性とは、服用しているうちに薬の効き目が弱くなってくることで、服用量が増える原因になります。
依存性とは、長期間服用することで薬を止めようとすると離脱症状が出るようになり、断薬しにくくなることです。
ハルシオンはベンゾジアゼピン系に属する睡眠薬で、それ以前のバルビツール酸系より耐性や依存性ができにくいお薬ですが、ベンゾジアゼピン系の中ではこの副作用が出やすいといえます。
耐性や依存性が形成されるのを予防するには、安易に服用量を増やさないことと、できるだけ短期間の服用にとどめることが大切です。
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