レクサプロと吐き気抗うつ剤の一種である「レクサプロ」には、他の抗うつ剤と同様に「吐き気」の副作用が生じる可能性があります。

なぜレクサプロを服用することで吐き気になるのか、その原因と3つの対処法について解説していきます。

レクサプロで吐き気が起きる原因は、抗うつ剤の効果である「セロトニンを増やす」ことに理由があります。

セロトニンを増やすことでうつ病の治療を行うのですが、実は脳に存在するセロトニンは全体の約10%ほどで、残りの90%のうちの大部分は胃腸に存在しています。

レクサプロを服用することで消化器官のセロトニンの受容体が刺激され、吐き気をもたらすのです。

この症状は、服用し始めた時期に多く見られ、数週間でセロトニンの増加に体が慣れてくることで症状はおさまります。

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また、吐き気がする原因がセロトニンの増加であり、逆に言えば「吐き気がする=レクサプロがきちんと効いている」ということにもなるのです。

では実際に吐き気が起こったとしましょう。前述のとおり、レクサプロによる吐き気は多くの場合で数週間で沈静化します。

そのため、吐き気がしたとしてもあまり過剰に意識することなく、しばらく様子を見ることが第一です。

吐き気を意識しすぎてしまうと、それがストレスとなって余計に吐き気をひどくする可能性があります。

なお、沈静化までの期間は薬との相性の問題ですので、一概に「何日耐えれば良い」ということは言えません。

それでもなかなか吐き気がおさまらない、数週間も耐えられないという場合には、胃薬を併用するという方法があります。

専用の胃薬があるわけではなく、一般的に内科で処方される胃薬を用いることになります。

最初からレクサプロと一緒に胃薬を処方する病院もありますが、吐き気に対して不安が大きい人はその旨を担当医に相談し、胃薬を処方してもらうと良いでしょう。

上記の方法でも吐き気の症状が改善されなかった場合には、レクサプロの服用を中止したほうが良いかもしれません。

抗うつ剤の服用を中止するのではなく、他の抗うつ剤と変えることになります。

レクサプロは抗うつ剤の中でも「SSRI」という種類の抗うつ剤であり、これと「SNRI」という抗うつ剤は吐き気の症状が多く見られるという特徴があります。

吐き気の少ない抗うつ剤としては「ドグマチール」などが挙げられますので、担当医と相談し、別の種類の抗うつ剤と変えることも検討しましょう。

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ただし、他の抗うつ剤にもそれぞれにメリットとデメリットが有りますので、その点は交換する前にきちんと確認しておきましょう。

レクサプロと吐き気のまとめ

抗うつ剤の中でもレクサプロは比較的吐き気の症状が多く見られる傾向にあります。

薬がきちんと作用している証拠ではありますが、日常生活にも少なからず影響を及ぼすので、できれば吐き気は避けたいものです。

様子見や胃薬の併用を実行しつつ、それでも吐き気がひどい場合は勝手に減薬することなく、医師に相談しましょう。

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