睡眠薬のユーロジン睡眠薬に限らずお薬は、服用後に成分が血液中に取り込まれることによって効果を発揮し、その成分が肝臓で代謝されて血中濃度が低くなることで効果が消滅します。

半減期とは薬の血液中の成分濃度が最高値に達してから1/2になるまでにかかる時間のことで、薬の効き目が持続する時間の目安になります。

半減期が10時間なら、およそ10時間効果が続く薬ということができるのです。

ユーロジンはベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、効き目がピークになる最高血中濃度到達時間が服用後5時間、半減期が24時間の中時間型に属します。

半減期が24時間とはいっても24時間眠り続けるわけではありません。人によって差はありますが、ユーロジンを服用しても7時間前後眠ると目が覚めます。

ユーロジンは効き目がピークになるまでに約5時間かかるので、即効性はなく入眠障害には効果が期待できません。

寝つきは悪くないが、夜中や朝早くに目が覚めるという症状に適したお薬です。

ただし、このような中途覚醒、早朝覚醒の場合も、最初からユーロジンが使用されることはあまりありません。

まず、エバミールなど半減期が10時間くらいのお薬が選択されます。

それでも4~5時間で目が覚めてしまうという場合に、中時間型としてはもっとも半減期が長いユーロジンが選ばれます。

ちなみに半減期による睡眠薬の分類は、超短時間型(2~4時間)、短時間型(6~10時間)、中時間型(12~24時間)、長時間型(24時間以上)の4種類です。

入眠障害に向いているのは超短時間型あるいは短時間型で、中途覚醒や早朝覚醒の治療に向いているのは中時間型または長時間型です。

半減期が24時間のユーロジンは、翌日の昼間はもちろん、夜に再度服用するときも薬の成分が体内に残っています。

したがって、ユーロジンは残った薬の効果を積み重ねながら4~5日服用して、定常状態(安定した効果が出る状態)になるお薬です。

この積み重ねが悪い方に作用すると昼間への眠気の持ちこしになりますが、良い方に作用すると日中は不安をしずめる効果が出ることになります。

デパスなど、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には催眠作用の他に抗不安作用があるからです。

したがってユーロジンの効果を判定するにも、副作用の出かたを見るにも、1週間くらい服用を続けてから判断することになります。

ユーロジンは1mgから4mgの範囲で服用できますが、増量する場合も1週間以上の間隔を空ける必要があります。

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