アモバン睡眠の仕組みはご存知でしょうか。

本来、人は眠っている状態が通常の状態であるという説があり、神経伝達物質が前頭葉を賦活することで覚醒することが出来るとも言われています。

人間を覚醒させるものは、興奮性の神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリン等)であり、これらの神経伝達物質の量が減少することで眠気が生じると言われています。

また、興奮性の神経伝達物質が減少すると共に、抑制性の神経伝達物質(ギャバ)が増えることで、よりいっそう睡眠へと導入されやすくなります。

アルコールが少量では抑制性神経伝達物質を増やし、多量では興奮系神経伝達物質を増やすため、睡眠を促進したり妨げになったりしているのです。

睡眠は、これらの神経作用によって生じるものです。つまり、眠れない人は脳が活性化されている状態のために眠れなくなっているのです。

その他にも、日中の活動で作り出されるホルモンが睡眠物質となって脳内に蓄積され、睡眠中枢に働きかけることで睡眠を導入するとも言われており、睡眠には様々な仕組みが関与していることが分かってきています。

本日紹介する睡眠薬は、先に紹介して神経伝達物質の仕組みを利用しています。睡眠薬は脳の神経細胞に作用して、興奮性の神経伝達物質の活動を抑え、脳が興奮しにくい環境を作り出しているのです。

睡眠の問題は、入眠困難(寝つきの悪さ)、中途覚醒(途中で起きてしまう)、早朝覚醒(朝早く起きてしまう)の3つの種類があります。

これらの問題の解消には睡眠薬が使用されますが、入眠困難の解消には超短時間型と短時間型、中途覚醒の解消には中時間型、早朝覚醒の解消には長時間型の睡眠薬が使われます。

薬には半減期と言うものがあります。これは、血液の中の薬の濃度を測定して、血中濃度が半分くらいになる時間を測定した物で、薬がどれくらいの時間作用するかを推測する手がかりとなります。

個人差が大きいので目安にはなりますが、大体半減期までの時間が、薬が作用する時間であると言われています。

ただし半減期は個人差が大きく、例えば肝臓が弱っている人などは薬を分解する作用が弱いため、半減期までに時間がかかり薬の作用が長く続くことがあります。

本日ご紹介するアモバンは、超短時間型の薬です。つまり、飲んですぐに効き、効き目が切れるのも早いという薬になります。

アモバンは内服してから1時間で血中濃度が一番高くなり、3時間半から4時間で血中濃度が半分になるといわれています。

入眠困難で悩んでいる人の多くは、寝てしまえば寝られるのです。きっかけがあれば朝まで寝られるため、アモバンを利用して1時間以内で眠りにつければ、朝まで自然に眠ることができるのです。

薬は3時間半から4時間で効果が無くなるので、少ない体の負担で良質な睡眠を手に入れることが出来るのです。

アモバンは即効性があり、早い人では内服してから15分くらいで眠気が来ると言われています。そのため、いつでも寝られるような格好でベッドに入る直前に内服することをお勧めします。

アモバンと比較すると、マイスリーハルシオンは、血中濃度が一番高くなる時間が短いため、アモバンよりも早く眠気が来ます。

もし、アモバンではまだ寝つきが改善されないと言う場合は、これらの薬を試してみても良いかもしれません。

一方で、中途覚醒や早朝覚醒で悩んでいる人に対しては、アモバンはほとんど効果がありません。元々寝つきは良い人にとってはアモバンを飲んでも何ら意味はないのです。

そのため、医師とよく相談をして、自分がどの時間帯で眠ることが出来ないのか、途中で何回くらい起きてしまって、その後の寝つきが良いのか悪いかを検討して睡眠薬を選んでいきましょう。

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