デパスはパニック障害などの不安障害や強迫性障害などの治療に使われる抗不安薬です。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の1つで、不安をしずめる効果が強くよく使用されているお薬です。
しかし、デパスには服用を続けるうちに依存性がでるというマイナス面があります。
これはベンゾジアゼピン系の抗うつ剤に共通の副作用ですが、デパスは効果が強いぶん依存性も強めに出ます。
お薬の依存性とはタバコやアルコールへの依存と同様に、長期間摂取することで精神的、身体的にそれがなしでは落ちつかなくなり、いつも欲しがるようになることです。
「気持ち良くなる」、「落ち着く」などの効果が強い物質ほど依存性が形成されやすい傾向があります。
デパスが抗不安薬の中で比較的依存性が出やすい理由は、薬の効果が強いということの他に、薬の半減期(効き目が持続する時間)が6時間と短いことがあります。
抗不安薬の中には100時間以上の時間をかけてじわじわと効果が薄れていくものもありますが、そういうお薬に比べてデパスは早く効果が切れて、依存性が出やすいのです。
では、最初から依存性が出にくいお薬を選べば良いかというと、そうは言えません。