自律神経失調症は、男女別の発症頻度では圧倒的に女性が多くなっています。これは女性は生涯で女性ホルモンの変化による3つのライフ・ステージを経験するからです。
最初のステージは初潮から約40年間におよぶ月経期、2つ目は妊娠・出産というドラマチックなステージ、3つ目は閉経とそれ以後のステージです。
各ステージではエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンの分泌量が大きく変化し、その振れ幅の大きさが自律神経失調の原因になります。
男性も加齢によって男性ホルモンのテストステロンが減少し、それによって自律神経の失調が起きることがありますが、ホルモン変化がゆるやかなので自律神経失調症の発症率も大きくありません。
ホルモンバランスの乱れや大きな変化が自律神経失調症を起こしやすいのは、ホルモンの分泌も自律神経も脳の視床下部というところでコントロールされているので、お互いに影響を与えやすいからです。
月経によるホルモンの変化では、月経前の黄体ホルモンが活発になるときに自律神経の失調が起きやすくなります。
イライラしている女性を見ると「生理前だろう」などという下品な陰口を言う人がいるのは、一般にもそれがよく知られた症状だからです。
この月経前の症状が治療が必要なくらいに重く現れるのが、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)です。
PMSは生理痛や肩こりなどの身体症状や不安やイライラなどの精神症状が現れるのが特徴です。PMDDはとくに精神症状が強く出て、生理前にだけ現れるうつ病のような症状が出るのが特徴です。
妊娠・出産というステージでは、妊娠中に豊富に分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンが出産後は通常に戻るという大きな変化で、自律神経の失調が起きやすくなります。
これがいわゆるマタニティ・ブルーで、不安が大きくなる、わけもなく涙が出る、気分が落ち込む、などの精神症状が主です。通常ならマタニティ・ブルーは2週間くらいで自然に解消しますが、これが長期化、重症化したのが「産後うつ病」です。
閉経によるホルモン変化は、卵巣活動の停止にともなう生涯でもっとも急激なホルモン変化です。多くの女性が40代後半から50代の閉経を期に、不定愁訴と言われるさまざまな心身の不調を経験します。
それが更年期障害で、自律神経失調症の原因としてはもっとも多い病気です。更年期障害の身体症状でもっとも多いのがホットフラッシュと呼ばれる、ほてり、顔の赤らみ、大量の発汗の症状です。
更年期障害の根本改善には減った女性ホルモンを補充するホルモン補充療法が一般的で、ホルモン剤の投与が検討されます。
不安、イライラ、気分の落ち込みなどの精神症状もよく出ます。
これらの女性特有のホルモンバランスの変化による自律神経失調症には、ホルモン療法、とくにエストロゲンの補給が効果的です。
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