パニック障害の場合の就業中の注意点

パニック障害と仕事パニック障害とは、自分でもコントロールが出来ない状況で突然パニックに襲われてしまう症状です。

突然起こるので、なかなか対応が難しい症状の1つでもあります。しかし、何もできない訳ではありません。

パニック障害は何の前ぶれもなく突然、動悸や呼吸困難など体に明かな異変を感じ、もしかしたらこのまま死んでしまうのではないかと言う強い恐怖に襲われます。

数分から数時間で収まることが多く、頻度もまちまちです。いつ起こるのかもわからず、きっかけがある時もない時もあります。

様々な身体的な異常があるかのように感じるのですが、特に身体的な異常は見られません。中には発作を恐れて外出が出来なくなる場合もあります。

パニック発作が仕事中に出たらと思うと、不安になります。その不安がまた発作の引き金になる可能性もあるのです。

  • パニック障害の治療には抗うつ剤や抗不安薬が用いられることが一般的です。

パニック発作の一つの要因として、不安や緊張が挙げられています。仕事はある程度予測できないことが生じるので、不安や緊張はつきものです。

しかし、それを出来るだけ和らげる工夫をすることが大切になります。例えば、仕事の量が多くて頭が混乱してきたら、少しトイレに立って落ち着く時間を作るとか、やるべき仕事を紙に書き出して、仕事を整理してみましょう。

今日やることと明日に回して良い事を区別することも大切です。そのように自分で余裕を作るような働き方をしてみてください。

また、職場で助けてくれる人を作っておくことも大切です。

困った時にこの人に相談をすれば仕事に関して助けてもらえるとか、仕事の量を調整してもらえる人や、困った時にこの人に話をすると気持ちが安らぐ人を作ることで、気持ちに余裕が生まれるでしょう。

不安や緊張は疲れからも生じる場合があります。そのため、出来るだけ残業を減らして、ゆっくりと過ごせるような時間を確保することも大切になります。

自宅では十分な睡眠を確保し、バランスの良い食事をとって、のんびりと入浴するなど体を休めるようにしてみてください。趣味の時間を大切にすることも重要です。なるべくリラックスして生活するように心がけましょう。

周りの理解が良い場合は、周りの人にも環境調整をお願いすることも大切です。

例えば、電話対応は外してもらうとか、営業職を外してもらうなど、配慮してもらえるのであれば不安や緊張が高まるような状況を避けるようにしてみてください。

大きな責任を背負っているような仕事を請け負っている場合は、パニック発作の症状が目立っている間だけでも仕事を変更してもらうことも大切です。

臨機応変な対応が苦手な場合は、出来るだけ単調な仕事が行えるような部署に移動を頼んでみることも一つの方法になるでしょう。

また、通勤時に込み合った電車に乗ることで不安が強くなる人もいます。閉鎖的な環境や、人が多い空間は、「今発作が生じたらどうなるんだろう」という不安が喚起されやすいからです。

そのため、出来るだけ人が少ない時間帯を選んだり、場合によっては通勤手段を変えることも一つの方法になると思います。

また、可能であれば会社と交渉して、朝の通勤ラッシュの時間帯を避けてもらうなどの配慮をお願いすることも大切になります。

あまりにもパニック発作が強く、出勤自体が負担になる場合は、一時的に仕事を休養してみることも大切です。

可能性として仕事自体がパニック発作の引き金になっていることも考えられるので、しばらく休んで様子を見てみましょう。簡単にできることではありませんが、症状によっては転職も考える必要が出て来るかもしれません。

休職や転職について検討する場合は、主治医の意見をよく聞き、会社の人とも話し合って決めていきましょう。場合によっては職場の人に診察の同席を依頼して、医師から職場に対して説明してもらうようにしみてください。

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