ベンゾジアゼピン系国連の機関である国際麻薬統制委員会の2010年の報告によると、日本は世界の主要国の中では国民1人当たりのベンゾジアゼピン系薬の使用量が突出した第1位なんです。

主要国以外のすべての国の中でもベルギーに次いで第2位になっています。その使用量はアメリカの約5倍、フランスの約3倍におよんでいます。

その原因は、日本人に不眠症の患者が多いというような正当な理由ではなく、医師が安易に睡眠薬を処方する傾向があることがもっとも大きな理由と考えられています。

2015年に発生した、医療費の自己負担がない生活保護受給者が大量に処方された向精神薬を転売したという事件は、医師による安易に処方なしにはあり得なかった事件と言えます。

日本では睡眠薬を1回に処方できる量は法律で30日分までとなっていますが、処方箋の書き方によっては60日分まで1度に処方できるといいます。

しかし、英国国立医療技術評価機構 (NICE) は、ベンゾジアゼピン系薬は2週間までの投与に限るとしている他、アメリカ食品医薬品局 (FDA)が承認するベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の添付文書には、1週間から10日の短期間の使用すべきことが明記されています。

いずれも日本の30日あるいは60日分の処方とはかけ離れています。

また、日本では何種類かの睡眠薬を同時に処方する多剤投与の傾向もあることが指摘されています。

睡眠障害のタイプによっては、入眠困難と中途覚醒の症状が併発しているケースもあります。

その場合には短時間作動型の睡眠薬と中時間作動型の睡眠薬の2剤を併用することはあり得ますが、3剤を使用することには合理的な理由がないとする専門家もいます。

しかし実際は、2009年の診療報酬実績のデータで見ると、1剤投与が約72%、2剤投与が約21%、三剤投与が約6%と、かなりの割合で多剤投与されている実態がうかがえます。

医師が睡眠薬の安易な多量処方、長期間処方をつつしむべきなのはもちろんですが、患者側が睡眠薬はできるだけ短期間の使用にとどめるように意識することも大切です。

ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、長期服用によって耐性や依存性が出る心配のあるお薬です。

飲んでいると眠れるからといって漫然と服用を続けるのは良くありません。

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