歯医者でパニック障害歯医者というと、あの独特の匂い、治療中に味わう消毒の味、歯を削る音。顔は固定され身動きは取れない。動いたらもしかしたら変なところが削られてしまうのかもしれない。

歯医者に行ったらどういった治療が行われるのかは分かっていても、どうしても体が硬くなります。

時には抜歯をしなければなりません。歯を抜いたことのある人なら分かるのですが、部分麻酔をかけられます。

そして、抜きやすく生えている歯は、本当にペンチでググッと抜かれることもあります。部分麻酔がかかっているので痛みはありませんが、ペンチが口の中に入っていく様子を見ることが出来てしまいます。

ペンチで抜けるだけならまだ良いのですが、場合によっては歯茎を切開して歯を抜かなければいけないこともあります。もうここまで来たら外科手術ですよね。

親知らずを複数抜く人は入院加療をすることもあるようです。

大人になっても、治療内容の想像がついても、歯医者の治療は苦手だと言う人が多いと思います。

ましてや、不安が強い人や、精神的に不安定な人にとっては、想像するだけで気持ちが悪くなってしまったり、落ち込んでしまう人がいてもおかしくありません。

終わってしまえば平気なのですが、どうなるのかが分からい。例えばパニック障害を抱えている人にとっては、歯科治療はとても怖いものになるかもしれません。

まず、歯科治療中は動けません。そして、麻酔と言っても部分麻酔のため、音が聞こえます。目で見ることが出来ます。匂いを嗅ぐことが出来てしまいます。

頭もしっかりしているので考えることも出来てしまいます。でも身動きは取れません。

パニック発作は、閉鎖的な空間や、身動きが取れない状況などで生じることが多いとも言われています。

そのため、パニック障害を抱えている人にとって、歯科治療はパニック発作のリスクが高まる状況であると考えられます。

しかし、そうはいっても精神疾患を抱えた状態で虫歯になることはあります。親知らずが生えてくることも、歯周病にかかることもあります。そのため、歯科治療が避けられない可能性もあるのです。

パニック障害を抱えながら歯科治療を受ける際には、まずパニック発作自体をしっかりと治療することが大切です。

抗うつ薬の一部はパニック発作に効果があると言われているので、精神科や心療内科を受診して、パニック発作の治療を行いましょう。

場合によっては、不安が特に強い時に飲めるような抗不安薬を処方してもらうことも大切です。

その場合、1日何何回まで飲めるのか、薬と薬の間は何時間開ける必要があるのか等、薬の飲み方に決まりがあるので、しっかりと医師から説明を受けそれに従ってください。

パニック発作は不安と関連していると言われています。そのため、歯科治療中の不安を出来るだけ減らすことも、パニック発作を防ぐためには大切になってきます。

先ずは、先に治療の流れを説明してもらうことも大切です。その時に、どれくらいの時間で終わるのかも聞いておいて、治療の見通しを持てるようにしましょう。

治療中にDVD等の映像を見せてもらえるところもあるので、気持ちを紛らわせることが出来るような工夫をしてもらうことも大切です。

人それぞれになるので一概には言えませんが、アイマスクなどの着用が可能であれば視覚を覆ってしまう事も一つの方法だと思います。

見えないことで不安感が増大してしまう場合もあるので、自分の特徴に合わせて対応していきましょう。

また、歯科治療のことを気にしないように心がけることも不安を軽減させる良い方法だと思います。全く別の趣味のことを考えたり、食事のことを考えたり、仕事のことを考えるなどして、なるべく意識を歯科治療から遠ざけましょう。

大学病院や総合病院など大きな病院では、医師の方針と抱えている歯科疾患にもよりますが、全身麻酔を使用してくれるところもあります。

精神疾患を患っており、不安感が強いことをあらかじめ申告して、眠ってしまった状態で全ての処置が終わるようにしても良いかもしれません。

また、治療に親しい家族や友人、恋人などに付き添いをお願いしても良いかもしれません。

医師も固定し、慣れ親しんでいる医師からの治療を受けるようにすることで安心することが出来ます。色々な工夫をして、出来るだけ治療の不安を低減させていきましょう。

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