ストレスでうつ病に一言に「うつ病」と言っても、実は様々な種類があるのです。

例えば「産後うつ病」「季節性うつ病」といったように、うつ病の前に何かしらの単語が付随し、そのうつ病の内容を説明しています。

その中に「心因性うつ病」というものがありますが、上記の例に比べてイメージが難しいです。

そこで、心因性うつ病について解説していきます。

心因性うつ病とは、簡単に言えば「心理的な原因で発症するうつ病」のことで、うつ病の中でも特に多く見られるタイプです。

もう少し詳しく解説すると、何らかの「心理的に落ち込むような出来事」があったことが原因で発症したうつ病のことを、心因性うつ病と分類しています。

心因性うつ病の原因は、「ショック」や「ストレス」によって、心理的に落ち込むことが原因として考えられています。

稀な出来事が原因であることもあれば、比較的に日常的な出来事が原因など、発症のトリガーは人によってさまざまです。

ですが、心因性うつ病の原因で多く見られるのは「親しい人が亡くなる」ケースです。

次に挙げられるものは「職場や学校でのストレス」で、上司からの叱責、同級生からのいじめなどが原因として考えられます。

多くの場合、人間関係が何らかの形で関わっていることが多いです。

しかし、そういったマイナスなイメージを持つ出来事だけが心因性うつ病の原因となるわけではありません。

例えば「進学」「就職」「結婚」「妊娠」といった、どちらかと言えばプラスなイメージを持つ出来事が原因で心因性うつ病になってしまうケースも有ります。

これらの場合は環境の変化によるストレスが大きな要因として考えられます。

こうした要因は、誰の身にでも起こり得ることであり、決してその全てを回避できるわけではありません。

心因性うつ病の原因となるような出来事が起こった時に、どのようにしてショックやストレスを和らげることが出来るかということが、心因性うつ病の予防法として有効です。

ところで、よく「うつ病は甘え」といった認識をする人がいます。

心因性うつ病の場合は特に顕著で、同じ環境下に合っても全ての人がうつ病になるわけではない、うつ病を患ったのはその人の心が弱いせいだ、という論調が蔓延しています。

しかし、これは大きな間違いです。

確かに心因性うつ病には本人の性格などの相性もありますが、誰がどのような出来事を原因として心因性うつ病になるかなどわかるものではありません。

風邪と一緒で、万人がかかる可能性である病であり、好き好んで発症する人はいません。

「うつは甘え」だという認識もまた本人にとってストレスとなり、うつ病をより重症化させてしまいます。

うつ病に対する正しい認識を持ち、出来る限り本人の治療の助けとなることが重要です。

心因性うつ病のまとめ

心因性うつ病は、何らかの出来事によって感じたストレスやショックを原因として引き起こされるもので、場合によってはプラスの出来事でもストレスとなって心因性うつ病の原因となる可能性もあります。

決して「甘え」などではないので、治療の継続と、正しい認識を持つことが重要なのです。

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