レクサプロ抗うつ剤「レクサプロ」には、「不眠」という副作用があります。

うつ病によって精神的に大きなダメージを受けているのに、その上睡眠において弊害をもたらされてしまうことは回避したいものです。

そこで、レクサプロで不眠の副作用が起きる原因と、その対策を4つ紹介します。

そもそもレクサプロをはじめとする抗うつ剤は、脳内のセロトニンなどの物質を増やすことを目的としています。

これによってセロトニンの受容体が刺激されると、中枢神経の興奮をもたらします。

結果、活気を出して無気力を改善するというプラスの効果もあるのですが、脳の覚醒レベルを上げるので不眠になりやすくなります。

同時に、眠れても「夢」を見ることが多く、うつ病の精神状態によって悪夢になりやすいという特徴もあります。

では4つの対策を見ていきましょう。対策の1つ目は、様子を見ることです。

抗うつ剤などの副作用は、脳内物質の急激な上昇によって引き起こされますが、これに体が慣れていくことで次第に副作用が沈静化していきます。

そこまでひどい不眠の症状ではない場合、数週間の様子見を行うことが有効です。

対策の2つ目は、薬のペースを落とすことです。

抗うつ剤は、少しずつ服用する薬の量を増やしていくことになります。

しかし、急激に増薬することで、体が脳内物質の増加に追いつけず、副作用をもたらす可能性があります。

そのため、体が慣れやすくするように、ゆっくりと増薬を行うという方法が有効になる場合があります。

対策の3つ目は、眠りを深くする抗うつ剤を一緒に服用することです。

レクサプロによって不眠の症状がもたらされる原因は、セロトニンの受容体を刺激することです。

そこで、「セロトニン受容体を遮断する」という特性を持った抗うつ剤を併用することで、不眠を相殺するという方法が有効になります。

具体的には「ルジオミール」「リフレックス」「デジレル」といった「鎮静系抗うつ剤」と呼ばれる抗うつ剤を併用することになります。

どういった割合でレクサプロとこれらの抗うつ剤を服用していくのかは、担当医と相談することになります。

なお、睡眠薬を併用することには注意が必要で、睡眠の質を下げてしまう可能性があります。対策の4つ目は、他の抗うつ剤に変えることです。

他の薬との併用でも不眠が解消できなかった場合には、レクサプロの服用を諦め、他の抗うつ剤を服用することを考慮する必要があります。

同系統の抗うつ剤でも副作用の出方が全く異なることも多いので、他の薬であれば不眠に悩まされない可能性があります。

もちろん、最終的には相性の問題なので、別の薬なら不眠は解消できても、別の副作用に悩まされる可能性もあります。

レクサプロと不眠のまとめ

レクサプロによって不眠の症状が現れ、それが解消できない場合には何らかの対策を講じる必要があります。

しかし、安易に睡眠薬に頼ってしまうと、思わぬ副作用に悩まされる可能性がありますので、まずは担当医に相談して有効な対策を選択しましょう。

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