リスミーお薬の有効成分が身体に吸収されると、成分の血液中の濃度が上昇して最高値に達し、そこからゆっくりと成分が肝臓で分解されて血中濃度が下がっていきます。

この変化のパターンは薬によって決まっていて、それを見るとそのお薬がどういう効き方をするのかが分ります。

このパターンの目安になるのが、「最高血中濃度到達時間」と「半減期」の2つの数字です。

最高血中濃度に到達すると効き目がピークになりますが、そこに達するまでの時間が短いほど即効性がある薬ということになります。

この最高値が1/2になるまでに要かかる時間が半減期で、これが薬の効果の持続時間の目安になります。

リスミーは成分による分類ではベンゾジアゼピン系に属し、最高血中濃度到達時間が3時間で、半減期は8~13時間です。

ここから分かることは、薬の効き目がピークになるまでに3時間かかるリスミーは、即効性は期待できず寝付きがわるい入眠障害の治療には向いていないということです。

ベンゾジアゼピン系ではデパスが有名ですが、最高血中濃度到達時間が短く、即効性が期待できるお薬には、0.7時間のマイスリー、1.2時間のハルシオンなどがあります。

リスミーは作用時間の長さによる分類では一応「短時間型」に分類されていますが、半減期は8~13時間なので、短時間型としてはもっとも効き目が長く続くお薬です。ふつうは短時間型睡眠薬の半減期は6~8時間です。

この半減期から分かるのは、リスミーは夜中に目が覚める中途覚醒や、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒の治療に適した薬だということです。

また、リスミーは効き目の強さではベンゾジアゼピン系の中ではもっとも弱い部類に属します。それを考えあわせるとリスミーは、ゆっくりと効いてくるマイルドな効果があり、持続時間もそこそこある睡眠薬だということになります。

このような特徴は、睡眠薬に共通するさまざまな副作用がすくないというメリットを生んでいます。まず、効き目が強く即効性があり半減期の短い睡眠薬に多い、耐性や依存性がリスミーはできにくいことがあげられます。

同じ理由で、服用直後のもうろう状態や健忘の副作用も少なくなっています。

また、ベンゾジアゼピン系に共通している筋弛緩作用によるふらつきや転倒も、リスミーはあまり出ません。

しかし、短時間型としては半減期が長いリスミーは、翌日への眠気の持ちこしは比較的多く発生します。

入眠障害には向かないということと、眠気の持ちこしに注意をすればリスミーは、安全性の高い使いやすい睡眠薬ということができます。

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