メイラックスメイラックスは最高血中濃度到達時間が0.8時間、半減期が122時間というユニークな薬物動態を持つ抗不安薬【精神安定薬)です。

これは即効性があり、しかもお薬の作用時間が非常に長いことを表しています。

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は作用時間によって、短時間型、中間型、長時間型、超長時間型の4つに分類されますが、メイラックスは超長時間型に属します。

短時間型は半減期が6時間以内、中間型は6~24時間、長時間型は24~50時間、超長時間型は60~200時間を目安に分類されています。

このように抗不安薬は薬によって半減期に大きな差があります。

半減期は、服用後に血中濃度がピークになってから1/2になるまでに要する時間で、薬の作用時間の目安になります。

半減期の長い薬は、何日間か服用してその積み重ねで効果が安定します。安定するまでに半減期の5倍の時間がかかるので、メイラックスは、1日に1回服用して、610時間(約25日間)で効果が定常状態に達します。

メイラックスはこのような薬物動態から、ある程度長期間の治療が必要な症状をじっくり治していくお薬ということができます。

半減期が長いことのメリットは耐性や依存性が形成されにくいことです。

耐性とは同じ薬を続けて飲んでいると同じ量ではだんだん効かなくなってくることで、依存性とは同じ薬を長期間飲むことで止めるときに離脱症状が出るようになることです。

効き目が強く実感され、その効果が早く消失する薬ほど、耐性も依存性もできやすくなります。

メイラックスは、効果の強さは「中~やや強め」ですが、作用時間が長いので耐性も依存性もできにくい方に属します。

作用時間が長いことのデメリットは、副作用が出たときは副作用も長く続くことです。

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬には抗不安作用の他に、多かれ少なかれ催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用の3つの作用があります。

メイラックスは催眠作用が「中~やや弱め」、筋弛緩作用は「弱い」、抗けいれん作用は「中ていど」です。

メイラックスは1日1回の服用で済むので、催眠作用をプラスに働かすために夜に服用するので通常です。

しかし、作用時間が長いので日中にも眠気が出ることがしばしばあります。筋弛緩作用は弱いので、ふらつきの副作用はあまり心配いりません。

メイラックスはしっかりした効果があるので頓服としても使えないことはありませんが、作用時間が長いので副作用が出た場合などを考えると、頓服としては使いづらい面があります。

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