メイラックスと依存性メイラックスはベンゾジアゼピン系の抗不安薬の中でもっとも作用時間が長いお薬で、半減期が120時間あります。

こういう長い半減期を持つ抗不安薬は依存性ができにくいというメリットがあります。向精神薬と呼ばれる精神に作用するお薬は、長期間服用すると依存性が生じます。

抗うつ剤のSSRIやベンゾジアゼピン系の睡眠薬、抗不安薬などはすべて、依存性ができるリスクがある向精神薬の仲間です。

抗不安薬は服用しているうちに同じ用量ではだんだん効き目が弱くなってきます。これを耐性といいますが、耐性ができると服用量が増えて依存性の形成が早まります。

依存性が形成されると薬を止めようとして減量を始めると離脱症状が出て、なかなか薬が止められなくなります。

依存性ができやすいのは、①効果が強く「効いている」という実感があり、②半減期が短くて薬の成分が早く身体から抜けてしまうお薬です。

メイラックスは効き目は強い部類に入りますが、半減期が非常に長いのでもっとも依存性ができにくく、離脱症状が出にくい抗不安薬といえます。

他の抗不安薬では離脱症状が強くてなかなかお薬を止められないときに、メイラックスに変更してから減薬していくこともあります。

抗不安薬は作用時間によって、短時間型、中間型、長時間型、超長時間型の4つに分類されますが、メイラックスは超長時間型に属します。

半減期が6時間以内の短時間型は依存性ができやすいので、頓服として必要なときにだけ服用されるのが普通です。

半減期が長いメイラックスは毎日定時に服用して不安を軽減するベースを作っていくお薬です。

翌日服用するときも薬の成分が体に残っているので、その積み重ねで何日か服用を続けるうちに効果が安定します。これを定常状態といいますが、服用を始めてから定常状態に達するまでに半減期の5倍の時間がかかります。

メイラックスは半減期が120時間なので、定常状態になるには600時間つまり25日間かかります。

これは逆に言うと、薬を止めるために減薬を始めたときも同じくらいの時間をかけてゆっくり薬が体から抜けていくことを意味しています。

これが依存性ができにくく、離脱症状が出にくい理由です。

しかし、メイラックスも決められた服用量を超えて服用したり、まんぜんと長期間服用し続けると依存性が形成されます。

とくにアルコールと併用していると早く依存性が形成されるので注意が必要です。

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