デパスの離脱症状デパスは不安や緊張をやわらげる抗不安薬(精神安定剤)です。

抗不安薬は現在はベンゾジアゼピン系のお薬が主流で、デパスもその1つです。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬の中でもデパスは不安を抑える効果や緊張をほぐす効果が高く、もっともよく使用されているお薬です。

しかし、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は服用をやめるときに離脱症状が出ることがあり、デパスは効果が強いぶん離脱症状も強めになっています。

お薬の離脱症状とは、長い期間服用することで身体がそのお薬が効いている状態に慣れてしまって、効果が切れたときに自律神経の失調などが生じて、心身に不調が生じることです。

具体的な症状としては、頭痛、肩こり、発汗、吐き気、震え、動悸などの身体症状や、緊張、イライラ、落ち着きのなさなどの精神症状があります。

抗不安薬の中でも離脱症状が出やすいのは、不安をしずめる効果が強く、半減期が短い(効果の持続時間が短い)お薬です。

デパスはこの両方に該当するので(半減期は約6時間)、離脱作用も他の抗不安薬より強めに出ます。

抗不安薬の離脱症状が問題になるのは、不安の症状が改善してじょじょにお薬を減らしていく時です。

離脱症状は1回の服用量が大きく、服用期間が長いほど強くなるので、服用中はつねに必要最小限の薬を、必要な期間だけ飲むということを意識しておくことが重要です。

もちろん医師はそれを意識してお薬を処方しますが、患者さん自身も漫然とお薬を飲み続けないという心構えを持つことがたいせつです。

その上で、お薬を減らしていく時に離脱症状が出たら、いったん元の量に戻す、あるいは減薬のペースをゆるくするという対策が必要になる場合があります。

ただし、離脱症状がなんとかガマンできる程度なら、そのまま様子を見るというのが、まず最初の対応になります。

離脱症状は薬が減った状態に身体が慣れるにしたがって軽減していくからです。

デパスを服用しながら減薬していくのが難しい場合は、作用が少し弱い薬に変更する、あるいは半減期の長い薬に変更するという方法もあります。

半減期が長いお薬はすぐに薬の効果が切れないので離脱症状が出にくくなります。

それなら最初からそういうお薬を使えばよかったと思うのは勘違いで、最初はデパスの強い抗不安作用が役に立ったということを忘れないでください。

しかし、症状が良くなってきたら、いつまでも漫然と服用していてよく薬ではありません。

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