妊娠中には薬を飲むことに敏感になりますよね。では、普段から抗うつ薬は飲んでいる方が妊娠した場合、中止した方がよいのでしょうか。
抗うつ薬の多くは、妊娠中、授乳中は控えた方がいいとされています。しかし、ジェイゾロフトは妊娠中、授乳中の方にも処方されています。
これは大丈夫なのでしょうか?
妊娠を機に抗うつ薬をやめるとどうなるでしょうか。
私たちの身体にはセロトニンという物質があり、これは気分を安定化させる働きをしています。うつ病の患者さんはこのセロトニンの分泌量が低くなってしまっているために、気分が不安定、うつ状態になります。
このセロトニン量を増やすために、患者さんは抗うつ薬を使って、精神状態を安定化させています。
抗うつ薬を飲んでいる時は、セロトニンの量を薬に頼っているということなので、薬をやめてしまえばセロトニン量が急に下がり、精神状態はぐっと不安定になります。
流産の原因は様々ですが、多くは染色体異常など赤ちゃん側の問題であり、両親どちらかのせいというわけではありません。
しかし、お母さんにストレスが多いと、流産の原因になることが知られています。また、うつ状態になってご飯が食べられない、身体を動かすのが億劫、という状態になってしまうと、赤ちゃんの発育にも影響が出ることがあります。
これが、抗うつ薬を中止した時のデメリットです。
これに対し、抗うつ薬を中止した時の最大のメリットは、赤ちゃんに薬が届かないということです。
ジェイゾロフトは他の抗うつ薬と比較すると副作用が少ない薬ではありますが、健康な子に必要のない薬が届いてしまうのは極力避けたいことです。
このメリットとデメリットを比較すると、デメリットの方が大きいため、妊娠中でもジェイゾロフトは処方されているのです。
これはあくまでやむを得ない場合であり、主治医がメリットとデメリットを比較して薬を中止しても大丈夫と判断できる場合は、抗うつ薬を飲み続けることはおすすめされません。
妊娠中は元気な赤ちゃんを産むために、赤ちゃんに薬が移行してしまうことよりも、お母さんの精神状態を安定させることに重きを置きました。
しかし、赤ちゃんが元気に産まれてくれさえすれば、赤ちゃんに薬が移行することは極力避けたいところです。
ジェイゾロフトは母乳を介して赤ちゃんに移行してしまいます。しかし、だからといってジェイゾロフトを中止する必要はなく、お母さん自身のために内服は続けてください。
ただし、内服を続けている間は母乳は与えず、人工乳をあげるようにしましょう。
授乳は赤ちゃんにとって、栄養の摂取という意味合いもありますが、お母さんとの愛情形成の役割もあります。赤ちゃんとお母さん、どちらの心を育てるためにも大切なことです。
そのため、どうしても授乳したいという場合は、主治医と相談のもと、ジェイゾロフトを中止してください。
このとき、中止したらもう体内には薬は残っていないかというと、完全に抜け切るまでには2週間ほどかかります。
薬を中止して授乳する場合は、中止してから2週間ほどは人工乳を与え、薬が完全に抜けきってから母乳をあげるようにしましょう。
妊娠中に抗うつ薬を飲むのは極力避けた方がいいのは事実です。ただし、抗うつ薬を中止することで生じるデメリットは多く、赤ちゃんの発育不全や流産の原因にもなります。
ジェイゾロフトは副作用が少ないといわれているので、妊娠中にどうしても抗うつ薬が必要な場合に処方されます。
ジェイゾロフトは母乳に移行することが知られており、内服を続ける場合は人工乳を与えるようにしましょう。
どうしても母乳をあげたいときは、身体から薬が完全に抜けるのを2週間ほど待つ必要があります。
妊娠、授乳を理由に勝手に薬をやめてしまうことだけは絶対に避けてください。赤ちゃんにもお母さんにも必ず悪影響が起こります。
不安のある方は、主治医の先生にきちんと相談しましょう。必ず対応してくれます。
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