抗うつ剤の副作用のひとつに「太る」ことが挙げられます。
アナフラニールも、セロトニンを増やす効果が優れている反面、そういった副作用が起こる可能性があります。
なぜ抗うつ剤を服用していると太りやすくなってしまうのでしょう。抗うつ剤には、抗ヒスタミン作用というものがあります。
ヒスタミンには食欲を抑えるはたらきがあるので、それが阻害されてしまい、食欲が増すのです。
それに加え、代謝抑制作用というものがあります。抗うつ剤には、心と身体をリラックスさせる作用があります。
その作用が必要だから飲んでいるわけですが、リラックスすると、人間の体は心拍数が下がり、呼吸などの活動自体が緩やかになります。
消費エネルギーが少なくなれば、脂肪も溜まりやすくなります。アナフラニールにもこれらの作用があるため、太りやすくなってしまうのです。
しかし、太ってきたからといって、必ずしもそれが抗うつ剤のせいとは限りません。
抗うつ剤を飲むのは、ほとんどが精神的に不安定な状況のときです。抑うつ状態で外出できずに一日中じっとしていれば、消費エネルギーは当然少なくなります。
ストレスで過食気味になっていれば、言わずもがなです。
すべて抗うつ剤のせいだという誤解で服用を止めてしまい、不安や無気力、過食などの症状が悪化して、より太ってしまっては本末転倒です。
太ってきたかも、と思ったら、まずは抗うつ剤以外に原因がないか、自分の判断だけでなく、客観的に見てもらえる家族や友人、医師にしっかり相談することが大事です。
体重を久しぶりに測ったら驚いた、ということもあるかもしれません。
改めて数字として見ると、実は以前から少しずつ増えていたとしても、突然増加してしまったような気になってしまいます。
しっかりとした自己管理を始めるためにも、普段から体重計に乗る習慣をつけたほうがよいでしょう。
アナフラニールだけでなく抗うつ剤一般にいえることですが、体重が増加してきた場合、まずは生活習慣を見直しましょう。
バランスの良い食事をして、適度な運動を加えれば、体重が落ちやすくなります。
とはいえ、抗うつ剤を飲んでいる状況では難しいかもしれません。
それに、いきなりジョギングなど活発な運動をすると膝を痛めてしまうおそれがあるので、軽い散歩から始めればよいのです。
深夜の活動は夜食につながってしまうので、早朝がおすすめです。人も車も少ない、自分の穴場コースを見つけてみてはいかがでしょうか。
澄んだ空気に慣れ、気持ちよさを感じ始めたら、そこが体重減少へのスタート地点です。
精神状態が安定していれば、医師に減薬の相談をしてみるのもよいでしょう。
体重の悩みの深刻さや許容範囲は人それぞれなので、医師が気付かないこともあります。
体重の問題に限らず、気になったことは必ず医師に伝えましょう。
もしまだ減薬する段階ではないと言われても、自己判断で止めたり減らしたりすることだけは、くれぐれもしないでください。
治療は段階を踏むことが大事です。焦って、逆に太る悪循環にだけは陥りたくないものです。
アナフラニールは三環系抗うつ剤の中のひとつで、作りが荒いため抗ヒスタミン作用が他の抗うつ剤と比べると強いので、食欲が湧き太りやすいなどの副作用が多くなります。
最近では、SSRI・SNRIなどの抗うつ剤が主に使われていますが、SSRIのパキシルは副作用が強い薬です。
トレドミンやサインバルタなどのSNRIも、体重の増加が少ないほうです。
SNRIには、意欲を上げるはたらきがあるノルアドレナリンを増やす作用があり、代謝が上がるため太りにくく、逆にやせる人もいます。
最も太りやすいといわれているのは、抗ヒスタミン作用が特に強いリフレックス、レメロン、トリプタノールです。
あまりに三環系の副作用が気になる場合は、ほかの抗うつ剤に替えることを考えてもよいかもしれません。
SSRIやSNRIへ変更できるかどうか、医師に相談してみましょう。
トレドミンのように、副作用は少ないけれど効き目も弱い、といった薬もあります。
効き目の強いアナフラニールからの切り替えですから、症状が悪化しないよう慎重に判断してもらってください。
抗うつ剤には必ず長所と短所がありますので、体重増加の副作用にばかりとらわれず、自分に合う薬を探すことが大切です。
太ってしまうと、外出が余計に億劫になって閉じこもりがちになることもありますし、人と会うのが苦痛になる場面も増えてしまうかもしれません。
だからといって独断で止めたり、勝手に減薬したりせず、必ず医師とよく相談して決めてください。
そして規則正しい生活を心がければ、どんな薬でも怖くありません。不要な心配はしなくて済むよう、穏やかな気持ちで治療していきましょう
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