うつ病の改善昨今、とても身近になってきた病気の1つに「うつ病」があります。誰でも一度は耳にしたことがありますよね??

うつ病とは、気分の落ち込みや意欲の低下を主な症状とした精神疾患の1つで、精神症状だけでなく、食欲が出なくなってしまったり、夜眠れなくなってしまったり、動機やめまい、吐き気をもよおしたりするといった身体症状も表れる可能性がある病気です。

うつ病になると治らないんじゃないのか?

良くそういった質問を受けることがあります。それは、うつ病の原因がはっきりしているのか、それとも性格的な特徴がうつ病を招いているのかによって大きく変わってきます。

もし、会社でとても嫌な上司の部署に異動になってしまった、就職活動があまりに上手く行かなくて気持ちが落ち込んでしまったなど、「うつ病の原因がはっきりしている」場合は、この環境が変化することで自然とうつ病の症状が改善することがほとんどです。

しかし、「元々心配性の性格」「几帳面で真面目なところがある」と言われている人など、性格特徴として気持ちが落ち込みやすかったり、思い悩みやすかったりする人もいます。

そういった性格の特徴を持っている人は、何か大きな出来事を経験してうつ病にかかってしまった場合、うつ病が治るまでに時間がかかるといわれています。

うつ病の治療には病院ではSSRI、SNRIといった抗うつ剤が処方されることが一般的です。最近の抗うつ剤は副作用が軽減されており、処方されやすいお薬です。

うつ病の完治までには数か月から半年くらいだと言われていますが、そのような性格に特徴がある人の場合は完治までに何年も必要としたり、時には何十年と症状が続く事もあるのです。

そのため、そのような特徴を持っている人の場合「うつ病は治りにくい病気」になってしまうことがあります。

では、性格に特徴があると、どうしてうつ病が治りにくくなるのでしょうか?それはうつ病が治るまでには、調子が良くなったり悪くなったりする「波」が繰り返されることが多いからです。

徐々にうつ状態が良くなって最後に完全に回復すると言う直線的な経過をたどることは、ほとんどありません。

私たちは毎日の生活を送る中で様々な気持ちを感じています。1日の中で何も気持ちが動かされないことはほとんどなく、嬉しかったり辛かったりと言う気持ちを経験しています。

うつ病の人は、この「辛い・悲しい・泣きたい」などのネガティブな感情にとても敏感に反応しています。そのため、些細なことでも心が傷つきやすくなっており、それまで調子が良かったとしても簡単に調子が悪くなってしまうのです。

「症状に波がある」ことをしっかりと理解しておくことはとても大切なことです。

なぜなら、うつ病の特徴の一つとして、落ち込みやすかったり自分を責めてしまう特徴があるので、少しでも悪くなると「自分が悪いから調子が悪いんじゃないか」と自分を責めたり、「もしかしたら一生この状態かもしれない」と不安になってしまって、よりいっそううつの状態を悪化させる可能性があるからです。

気持ちに波があることをしっかりと理解しておくことで「これはうつの症状なんだ」と冷静に対応することが出来ます。

一方で、調子が良い時もあり、妙に元気だったり、何か自分に自信が持てたり、活動的になることもあります。

実は、この時ほど要注意です。なぜなら、良い波の後に来るのは悪い波で、反動で大きく気持ちが落ち込む可能性があります。

元気になればなるほど、その後気持ちが落ち込んだ時の落差が大きいように感じ、より一層落ち込んでしまう可能性もあるのです。

また、抗うつ薬を使用してる場合、場合によっては薬の副作用で気持ちが高まることもあります。

そのため、気分が変に高くなっている時は、少し冷静になって自分を見つけるようにしてみてください。そして、早めに主治医に相談をしてみてください。 場合によってはお薬の変更が必要になることもあります。

気持ちの波は必ずと言っても過言ではないほど頻繁に生じる経過です。しかし、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に回復していきます。

そのため、「そういう物なんだな」と思って、落ち着いて過ごすことが大切です。

気持ちが落ち込んで来たら、それをやり過ごす方法を考えましょう。例えば「今は調子が悪い時なんだから大切なことは考えないでおこう」と、あまり考えずにできる別の作業に集中することも一つの方法です。

他にも自分が好きなことやリラックスすることが出来る方法を見つけておいて、調子が良くなるまで静かに過ごすことも大切です。

時間帯によっても調子の良し悪しが出て来ることがあります。一般的には朝方は一番調子が悪く、夕方になると徐々に良くなると言われており、もし一定の時間帯で調子が悪いのであれば、その時間帯に気持ちが落ち込んでいてもあまり気にしないようにしていきましょう。

自分がどういう時に調子が良くて、どういう時に悪くなるのかを記録しておくことも良い方法ですね。目で見て自分の調子を理解することが出来ます。

また、生活リズムが崩れることも調子を悪くする一つの要因になります。

特に、うつ病の人の多くは睡眠のトラブルを抱えているため、夜にしっかりと休んで、昼間に活動をして、規則正しい生活を心がけることも大切になります。主治医と相談をして睡眠に関する薬を処方してもらうことも大切なことになります。

うつ病は「付き合っていく」ことが大切な病気です。自分の状態をしっかり確かめながら、気持ちの波に大きく振り回れないように過ごしていきましょう。

あまりに気持ちが落ち込むなど、場合によっては主治医と相談をして抗うつ薬を使ってみることも必要になります。主治医とよく相談をして対処方法について考えてみてください。

抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬、ED治療薬などは個人輸入なら