月経前症候群(PMS)という病気は聞いたことがあるが月経前気分不快障害(PMDD)は初耳だという人が多いのではないでしょうか?
この2つは症状に共通した点もありますが、異なる点が多く、別の病気です。
共通しているのは、どちらも月経前に症状が出て、月経が始まると自然に治ることですが、月経前症候群(PMS)は身体症状と精神症状の両方が出るのに対して、月経前気分不快障害(PMDD)は精神症状のみが現れます。
また、その精神症状の程度がPMSより重症だという特徴があります。
ちなみにPMSの身体症状は、ホルモンバランスの変化からくる自律神経の失調によるものが中心で、多い症状としては頭痛、肩こり、腹痛、むくみ、乳房の張りや痛みなどがあります。
PMDDの精神症状はうつ病1種の非定型うつ病の症状と非常によく似ています。
具体的には、うつ病に共通する気分の落ちこみ、意欲の低下と、非定型うつ病によくある、感情の不安定(突発的な怒りや悲しみ)、イライラなどです。