「病は気から」という言葉がありますが、心身症とはまさにこの「気からきた病」のことです。
息子の就職がなかなか決まらないので心配で頭が痛い、というときの頭痛は心身症です。息子さん本人も悩んで円形脱毛症を起こしたとしたら、それも心身症です。
「胃に穴の開くような思い」をして本当に胃潰瘍になることもあり、「都会暮らしをしている間はずっと血圧が高かったが、田舎に引っ越すと血圧が下がった」というのは、逆に心身症の高血圧が環境の変化によって治ったケースです。
心身症とは、このように心が関係している病気ですが、うつ病とかパニック障害などの「心の病気」は除外されます。精神的なストレスが原因で発症した身体の病気が心身症です。
心身症は消化器官や循環器系に出るだけでなく、呼吸器(ぜんそく、過呼吸)にも、生殖器(月経不順、ED)にも、筋肉(肩こり)にも、皮膚(じんましん、アレルギー)にもでます。
勃起不全(ED)は皆が遅かれ早かれ経験しますがED治療薬で容易に改善できます。
このように、いわば身体のいたるところに出る可能性があるのは、心身症はストレスが自律神経を失調させて、その影響が身体のどこに出る病気だからです。