冬季うつ病は秋から冬に発症して春には治ってしまううつ病です。
うつ病の1つのタイプなので、抑うつ症状など多くの症状が共通していますが、ふつうのうつ病とは異なっている点も多くあります。
そのため、うつ病とは認識されないままに重症化するケースもあります。
まず共通の症状を確認しておくと、①気分の落ちこみ、②楽しいとか嬉しいという感情の低下、③食欲の低下あるいは増加、④不眠または過眠、⑤罪悪感、⑥自殺念慮、⑦集中力、思考力の低下、⑧焦燥感、⑨疲労感、意欲の低下、などです。
このうち、冬季うつ病では食欲の低下よりは増加が、不眠よりは過眠の傾向が多く出るのが特徴です。
うつ病や冬季うつ病の患者にこれらの症状がすべてあるわけではありませんが、このうち5つ以上の症状が2週間以上続くことがうつ病と診断する基準になっています。