ADHDADHD(注意欠陥・多動性障害)は発達障害の1つで子どもの頃に発症しますが、大人になってもその症状が残って、日常生活や人間関係に支障をきたし悩んでいる人が少なくありません。

子どもも大人もADHDの代表的な症状は①不注意、②多動性、③衝動性の3つです。

<不注意の症状>
しょっちゅう忘れ物をしたり、物をなくしたりします。仕事上ではケアレスミスが多く、同じ間違えをくり返します。

気が散りやすく集中力が続かないので、担当した仕事を最後までやり遂げらず、人に迷惑をかけることが多くなります。

準備や計画が苦手で予定通り行動できないことが多くなります。

このような症状は周囲からは「やる気のなさ」の現れと受け取られがちですが、本人のやる気とは関係がない病気の「症状」です。

<多動性>
じっとしていることができず、そわそわする、絶えず体を動かす症状です。座っていられずに歩き回ることもあります。

おしゃべりを始めると止まらないという症状もあります。子どもADHDでよく見られる症状ですが、大人のADHDにもあります。女性よりは男性に出やすい症状でもあります。

<衝動性>
いろいろな場面で「がまんができない」症状です。人の話に割り込む、順番を待てずに列に割り込む、許可を得ずに人の物を勝手に使う、などの症状が出ます。

衝動性が高まると、暴力などの反社会的行動に発展することもあります。

ADHDの患者さんの多くは、不注意の症状が中心の「不注意優先型」と多動性・衝動性の症状が中心の「多動・衝動優勢型」の2つのタイプに分かれます。

しかし、ADHDと診断されるには上記のような症状があるだけでなく、それによって生活に支障が出ている、その症状に本人が悩んでいる場合です。

これらの症状の多くが、他人からは人を困らせようとして意図的にやっていることのように見えるのが、ADHDの患者さんに対する大きな誤解を生んでいます。

それ病気の症状であることを周囲に理解してもらうのは容易でなく、人間関係を作るのが難しくなるので、患者さんの悩みはさらに大きくなります。

そのためにADHDから二次的にうつ病や不安障害を発症するケースも少なくありません。

このような症状がある場合は、子どもの場合は児童精神科、大人の場合は精神科や心療内科をなるべく早く受診して、治療を始めことが大切です。

治療は特効薬があるわけではなく時間がかかりますが、少しずつ症状が改善していくことが期待できます。

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