パニック障害は、完治する病気です。時間はかかりますが、一生を共にするような病気ではありません。
死んでしまうのではないかと思うほどの恐怖も、また発作が起きたらどうしようという不安も、いずれ消えていくものです。
では、どうすればスムーズに完治できるのでしょうか。
まず、おかしいと思ったら、ためらわず早めに精神科にかかりましょう。そこで薬物治療が必要だと診断された場合、ほとんどの場合、抗うつ剤を処方されます。
パニック障害の原因である不安を取り除くこと、つまり、乱れてしまった脳の神経伝達物質を整えることから始めるのです。
パニック障害に最も適しているといわれる、抗うつ薬(SSRI)という種類の中から処方されることが多いです。
抗うつ剤はこわい、というイメージを持っている方も多いでしょう。
ですが、「副作用が強そう」「精神科の薬は止められなくなる」、そういった漠然としたマイナスイメージで受診をためらっているとしたら、それは完治への道としてかなりの遠回りになるといってもいいです。
もちろん、カウンセリングや漢方薬など、できるだけ自然な形で治療したい気持ちは分かります。その方法が合えば、治していくことも可能でしょう。ただし、そのときの状態に合っていなければ、悪化を招くおそれもあります。
不安でいっぱいなときにアドバイスを受けて、その言葉をきちんと受け止められるでしょうか。アドバイスに従って頑張って、失敗してしまったら。余計に次への不安が大きくなってしまいますよね。
カウンセリングには、有効な時期というものがあります。まずは自分を整えてから、必要であれば医師にカウンセリングを受けたいと相談してみてください。
漢方薬は、毎日飲み続けていくうちに次第に効果が現れるものです。パニック障害の場合、発作を繰り返すことを考えると、脳に直接作用して即効性があるものが求められます。
それに、漢方薬だからといって副作用がないわけでもありません。どんなものでも、状態に合ったものを服用することが大事です。
また、服用量についても同じことがいえます。誰でもできるだけ薬は飲みたくないものです。症状が落ち着いてきたと感じたなら、なおさらです。
しかし、そこで勝手に減薬したり断薬したりすると、逆に長引いてしまいます。
薬が効くには、個人の適量というものがあります。単純に「効いていないから増やしましょう」というわけではないのです。
医師は効果と副作用の様子をみながら、増やしたり減らしたり、その人に合った適量を探しているのです。
薬を増やさないでほしい、大丈夫そうだから減らしてほしい、という気持ちは分かりますが、長い目で見なければ完治は遠のくばかりです。
心配になったら、どういった作用があるのか、なぜ増やすのか、医師にとことん聞いてみるのもいいでしょう。
詳しい勉強までする必要はありませんが、ある程度、自分で理解して納得することで、安心して医師の判断に任せられますし、治療に専念できます。
治療が進むにつれ、症状も安定して軽くなっていくでしょう。そこで「もう治った」と思うのは危険です。
軽い風邪をひいたとき、安静にしていれば段々熱も下がり咳やくしゃみもなくなって、そのうちスッキリと治っているものです。ところが、パニック障害はそうスッキリとはいきません。
調子が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、ゆっくりとよくなっていくものです。1ヵ月先、2ヵ月先……と、長い目で見なければいけません。
ほんの数日調子が良かったせいで治ったと思い込んでしまうと、発作が出てしまったときに余計な絶望感を味わってしまうことになります。
自己判断で薬や通院を止めないようにしましょう。
そして、症状がすっかり落ち着いても、勝手に薬を止めてしまってはいけません。パニック障害は治ったばかりの頃の再発率が高い病気です。
薬の力で症状を落ち着かせても、原因となる場所や環境への対処がしきれていないことがあります。目に見えない病気だからこそ、自分だけで判断せず医師の指示に従いましょう。
本当に落ち着いたと医師が判断したなら、次の段階へ進みます。あえて不安になる状況に身をおいて、少しずつ慣れて自信をつけるような練習をします。
いつまでもその状況を避けていては、完治したかどうかわかりません。記憶は消えないので怖いものは怖いです。が、もう完治は目の前です。勇気を出して一歩踏み入れてみましょう。
お守りとして頓服薬を常に持っておくと、気持ちも少し楽になるかもしれません。どの疾患でも、やはり「途中で治療(通院)を止めないこと」が重要です。
特に精神疾患は、再発するたびに治りにくくなっていくという性質があります。またつらくなったときに治療すればいい、というものではありません。
再発防止のため、治ってもしばらく薬を飲み続けることもありますが、それもいずれは終わります。
パニック障害は、早めに対処し、医師が「そろそろ大丈夫ですね」と判断するまできっちりと治療を行えば、完治するのです。
自分の身体です。大切にゆっくりと治してあげましょう。
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