ソナラックスと眠気ソラナックスは効果がしっかりしている割に副作用が少ないお薬です。そのため、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の中では、もっとも処方されているお薬の1つです。

しかし、ソラナックスにも日中の眠気や依存性など、注意すべき副作用はあります。

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬には、抗不安作用と催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用の4つの作用があります。

ソラナックスのこの4つの作用の強さ(力価)は、抗不安作用が「中」、催眠作用が「中」、筋弛緩作用が「弱」、抗けいれん作用が「弱」となっています。

催眠作用は不安に伴いがちな不眠の症状を軽減する効果がありますが、昼間の眠気という副作用にもつながります。

筋弛緩作用は、不安や緊張にともなう、肩こり、頭痛、手の震えなどを軽減する効果がありますが、足元がふらつく副作用にもつながります。

ソラナックスの力価を見ると、ふらつきよりも日中の眠気により注意すべきだということが分ります。しかし、人によってはふらつきの副作用が出る場合もあります。

眠気やふらつきの副作用は、飲み始めの時期は多めに出ますが、その多くは飲み慣れるにしたがって軽減します。

しかし、1~2週間たっても続くようなら何らかの対策が必要になります。

<薬を飲む時間を変更する>
ソラナックスは半減期(作用時間)が14時間なので、1日2~3回に分けて服用します。

眠気の副作用が強い場合は、昼の服薬を止めて朝と夜の2回にする、あるいは朝の服用量を減らしてその分夜の服用量を増やす、などの対応が考えられます。

それによって、催眠作用をプラスに働かせて、日中の眠気を軽減することが期待できます。

<服用量を減らす>
薬が効きすぎている場合は副作用も強めに出るので、眠気やふらつきが出る場合は服用量を減らしてみるのも対策の1つです。

ソラナックスには0.4mg錠と0.8mg錠があり、1日2.4mgまでの範囲で服用することになっています。

0.4mgを1日3回服用して副作用が出る場合は、昼の分を0.2mgに減らすなどの対応で副作用が減る場合があります。

<お薬を変更する>
上記の対策でも副作用が出る場合は、医師と相談して抗不安作用が同程度で催眠作用や筋弛緩作用がより少ない抗不安薬への変更を検討します。

その候補としてはセパゾンやリーゼなどがあります。

眠気やふらつきの他に、ソラナックスは依存性にも注意が必要です。不安を軽減する効き目がしっかりしていて、作用時間(半減期)が短い薬ほど依存性は強くなります。

効き目の強さが「中」で、作用時間による分類では中間型に属するソラナックスは、依存性の形成生じやすさでも中間に位置しています。

依存性ができないようにするには、決められた服用量を守ることと、薬の効果に頼って漫然と長期間使用しないことが大切です。

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