ワイパックスはデパスなどと同類のベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。不安を抑える効果は<強・中・弱>でいうと「強」の部類に属します。
作用時間による分類では中時間型に属し、約12時間不安を軽減する効果が持続します。
薬の効果がピークになるのは服用してから2時間後ですが、15分もすると効きはじめるので即効性もあるお薬です。
発売は1978年ですが、不安をしずめるしっかりした効果があるので現在もよく処方されるお薬です。
特許期間終了後には数多くのジェネリック医薬品が登場しました。しかし、効き目が強い方なので、初めて処方する抗不安薬として選択されることはあまりありません。
ベンゾジアゼピン系の薬が不安をしずめる仕組みは、GABAという鎮静作用がある神経伝達物質に作用することで、脳細胞の活動を抑制することです。
この抑制作用は不安をしずめる以外に、催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用としても現れます。
ベンゾジアゼピン系の薬品には多くの種類がありますが、催眠作用の強いものは睡眠薬として、不安をしずめる作用が強いものは抗不安薬として使われます。
筋弛緩作用は筋肉のこわばりをほぐして肩こりや頭痛を改善するプラスの面もありますが、足元がふらつくなどのマイナスに作用することもあります。
ワイパックスはこれらの作用のそれぞれが、抗不安作用は「強」、催眠作用は「中」、筋弛緩作用は「弱」、抗けいれん作用「中」と評価されています。
中程度の催眠作用があるので、不安の症状以外に不眠の症状がある場合はメリットになりますが、日中に眠気が出る心配もあります。
筋弛緩作用は弱い方なので、緊張による身体のこわばりを改善したい人には向きませんが、ふらつきの副作用は多くありません。
ワイパックスのもう1つの特徴は、肝臓への負担が少ないことです。薬品はふつう肝臓で代謝されますが、ワイパックスはほとんど腎臓で代謝され排泄されます。
そのため、肝臓の機能が低下している高齢者にも優しい薬です。また、他にいろいろな薬を飲んでいる人にとっても、飲み合せの心配が少ないお薬です。
ワイパックスは1日に1~3mgの範囲で服用します。1日中平均して不安をおさえたいときは、1日分を2~3回に分けて服用します。
即効性があるので不安が強くなった時の頓服として使用することもできます。
ベンゾジアゼピン系の薬は耐性や依存性が出やすいので、安易に服用量を増やしたり、漫然と長期間服用するのは避けなければなりません。
なお、不安障害の治療では抗不安薬だけでなく抗うつ剤の1種であるSSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)と併用されることがほとんどです。
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