過呼吸・過換気症候群というのは急に過剰な呼吸が起こることで、しびれやめまい、動悸、冷や汗、胸の痛みなどの症状や「このまま死んでしまうのではないか」という大きな不安が生じる病気です。
症状は通常30分~1時間で自然と治ります。
原因は、強い不安や恐怖、緊張などのストレスで、若い女性に多く見られます。どこか体に異常があるわけではないにもかかわらず、精神的なストレスで起こってしまう病気です。
身体の病気が背景にあるわけではないので、後遺症などは残らず、命に加関わる病気ではありませんが、「また過呼吸が起こったらどうしよう」という不安から外出できなくなってしまたり、またその不安がストレスの原因となって過呼吸が生じてしまうという悪循環に陥ることもあります。
ではなぜ過呼吸でしびれやめまい、動悸などの症状が起こるのでしょうか。
過呼吸は精神的なストレスで起こってしまう病気です。息苦しさを感じますが、実は呼吸は正常に行えていて、むしろ正常以上に呼吸を行っている状態です。
つまり、酸素を取り込みすぎ、二酸化炭素を吐き出しすぎているのです。
二酸化炭素を吐き出しすぎると、血液中のカルシウムが減ってしまい、その結果、唇や手足のしびれ、けいれんなどが起こります。
また、二酸化炭素は血管を広げるはたらきがあるので、二酸化炭素が減ることで脳の血管が細くなり、脳の血液量が少なくなることで頭痛やめまいが起こります。
ストレスによって交感神経が興奮すると、身体が緊張した状態になって心臓がどきどきしたり、動悸や冷や汗などがみられるようになります。
では過呼吸発作が起きてしまったときはどのような対処を行えばよいのでしょうか。
くり返しますが、過呼吸はストレスによるものなので、簡単に言いますと、不安や恐怖といったストレスを取り除けばよいのです。
まずは次の3つの方法を試してみてください。
1.待つ
過呼吸発作は、30分~1時間ほどで治ります。息苦しさと「死んでしまうかも」という不安で救急車を呼んだものの、病院に着いた頃には落ち着いているという話はよくあることです。
このため、過呼吸発作が起きても「30分待てば治るから大丈夫」と余裕をもった気持ちが大切です。不安が過呼吸を悪化させるので、まずは落ち着くことを心がけましょう。
2.ゆっくり・浅い呼吸を意識する
さきほどお話しましたが、過呼吸になると血液中に溶けている二酸化酸素の濃度が低くなります。なので、二酸化炭素の濃度をあげられればよいのです。
このために、ゆっくりと浅い呼吸を、それだけ換気量を少なくできるので、二酸化炭素の濃度をあげることができます。
もしできるようであれば、軽く息を止めるのも効果があります。これも呼吸回数を減らすことで二酸化炭素の濃度をあげることができます。有効ではありますが、無理のない範囲で行ってください。
3.抗不安薬を服用する
抗不安薬とは、脳の活動をスローダウンさせることで興奮を落ち着かせる薬です。ですが、過呼吸発作は自然と治まるものなので、服用は必須ではありません。
- パニック障害の治療には抗うつ剤や抗不安薬が使用されることが一般的です。
過呼吸が起こりそう、起こったら困るという状況のときに予防として服用するのは有効ですが、抗不安薬の副作用には眠気と依存性があるので、どうしても薬の助けを借りたいというときに限って、必要最低限の使用にしましょう。
また、その時に周囲の人はどうしたらよいでしょうか。
ここでは、家族や友人が行いがちな誤った行動についてご紹介します。
1.同様に慌てないようにしましょう。
過呼吸発作の原因は不安や恐怖です。ここで周囲の人もパニックになって慌てれば不安や恐怖を煽ってしまうことになります。
周囲の人は、少しでも不安や恐怖を感じにくくできるように、「少し待てば必ず治るから大丈夫だよ」「落ち着いて深呼吸して」と優しく声をかけてあげましょう。
話をするというのは、呼吸を抑えるというはたらきもあります。過呼吸発作が起こったひとは、話せば話すほど、症状も落ち着いていきます。「大丈夫?」「分かる?」などと話しかけ相手に返事をさせて会話にもっていきましょう。
2.ペーパーバッグ法
ペーパーバッグ法とは、袋を口に当てて自分の吐いた息を吸わせる方法です。
袋には吐き出した二酸化炭素が溜まっているので、それを吸えば過呼吸が治まる、という理に適った方法ですが、やりすぎると二酸化炭素の濃度があがりすぎてしまい、今度は酸素が足りなくなってしまいます。この結果、ひどい場合には意識を失うこともあります。
病院で血液に溶けている酸素濃度を測定しながら医師の判断のもと行うべき処置であり、病院の外で行うことはおすすめできません。
以上、過呼吸・過換気症候群が生じたときの対処法をご紹介しました。誰にでも、そしてどこででも行える方法なので、過呼吸発作が起こってしまったら、目の前で過呼吸発作を起こしているひとを見たら、ぜひ試してみてください。
とはいっても、初めての過呼吸発作では、それが過呼吸・過換気症候群なのか、身体の異常なのかはわからないと思うので、最初は近くの病院を受診して身体に異常がないことを確認してくださいね。
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