ワイパックスは1978年に発売されてから40年近くがたちますが、不安を抑える効果がしっかりしているので現在もよく処方されるお薬です。
デパス(エチゾラム)に代表されるベンゾジアゼピン系の抗不安薬で成分はロラゼパムです。ジェネリック医薬品もロラゼパム錠の名称で発売されています。
適応症は神経症(不安障害)における不安・緊張・抑うつとなっています。心身症の身体症状や精神症状にも効果が認められています。
抗不安薬は少し前まで精神安定剤と呼ばれていたお薬です。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬には非常にたくさんの種類がありますが、その中でワイパックスは、抗不安作用が「強」、催眠作用と抗けいれん作用が「中」、筋弛緩作用が「弱~中」という位置づけになっています。
催眠作用が中程度にあるので不安による不眠の症状を改善する効果も期待できます。
その反面、人によっては昼間に眠気の副作用が出ることがあるので注意が必要です。
筋弛緩作用は弱い方なので、筋肉の緊張による手の震えや肩こりなどを改善する効果はあまり期待できませんが、ふらつきの副作用は少ない方です。
薬物動態は最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が12時間となっています。服用後15分くらいで効果が現れ始めて2時間後に効果がピークになります。
その後12時間かけてゆっくり血液中の薬の成分が1/2まで下がります。
半減期は薬の効果の持続時間のいちおうの目安になります。ワイパックスは半減期(作用時間)による分類では中間型に属します。
ベンゾジアゼピン系のお薬でもっとも気をつけなければいけないのは、お薬がだんだん効かなくなる耐性やお薬を止めにくくなる依存性の形成です。
耐性や依存性は、効き目が強く作用時間が短い薬ほどできやすくなります。
ワイパックスは、不安をしずめる作用が強く、作用時間はそれほど長くないので、耐性や依存性の形成にはじゅうぶん注意しなければなりません。
ワイパックスは1日に1~3mgの範囲で服用しますが、強い効果を求めて安易に服用量を増やすと耐性ができて薬が効きにくくなります。
服用量が増えて服用期間が長引くと依存性が生じます。抗不安薬の服用はできるだけ短期間に抑える心がけが必要です。
ワイパックスのもう1つの特徴は、肝臓への負担が少ないことです。
薬はふつう肝臓で代謝・分解されますが、ワイパックスは8割ほどが腎臓で代謝されて排泄されます。
肝臓の機能が低下している高齢者や多くの種類の薬を服用している人にはメリットになります。
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