メイラックスメイラックスは、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の中でもっとも半減期(作用時間)の長いお薬です。1mg錠と2mg錠があり、それぞれ真ん中に割線があって1/2錠に分割できます。

服用後0.8時間で血中濃度がピークになるので即効性がありますが、メイラックスの最大の特徴は半減期が122時間と非常に長いことです。

したがって服用は1日1回で済みます。催眠作用がプラスに働くように夜寝る前に服用するのが通常です。

服用量は、最初は1日1mgから始めて、症状に応じて1日2mgまで増量できます。メイラックスは半減期が長いので、前日服用した薬の成分がまだ体内にあるうちに次の薬を服用することになります。

このタイプのお薬は、服用を続けることで身体に残った効果が積み重なって効き目が安定します。これを定常状態といいます。

お薬が定常状態に達するには半減期の5倍の時間がかかるので、メイラックスの場合は610時間で約25日かかります。

メイラックスはメインの作用である抗不安作用の強さは「中~やや強め」という位置づけで、サブの作用(かならずしも副作用とは言えません)である催眠作用は「中~やや弱め」、筋弛緩作用は「弱」、抗けいれん作用は「中」となっています。

薬の作用の出かたには個人差もあるので、これらの作用が全体としてどのように出てくるかは、定常状態に達して初めて分かるといえます。

したがってメイラックスは、最初はなるべく低用量でスタートして、少なくとも2週間くらいはようすを見てから効果を判断すべきです。1回0.5mgからスタートするのも1つの方法です。

このようなお薬なので、メイラックスは頓服として使われることはほとんどありません。しかし、即効性があり効き目を実感できる強さがあるので、緊急の場合は頓服として使うこともできます。

その際は眠気などの副作用が長時間続くケースもあり得るので注意が必要です。

1回の用量を1mgから増量する場合に気をつけたいのは、用量を倍にしても実感できる効果が2倍になるわけではないということです。

そのつもりで用量を増やすと、期待外れという感じがして用量をさらに増やしがちになります。

これはメイラックスにかぎらずどの薬でも言えることですが、一般的に用量を倍にしても実感できる効果は1.3倍程度といわれています。

メイラックスは作用時間が長いのである程度長期間服用しても依存性ができにくいお薬ですが、安易に服用量を増やすと依存性が生じやすくなります。

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