マイスリーの副作用は?マイスリーは非ベンゾジアゼピン系に属する超短時間型の睡眠薬です。作用時間が短じかく、即効性があるので入眠障害の治療に適しています。

効き目の強さはふつう程度ですが、副作用が少なく安全性の高いお薬です。

現在もっともよく使用されている睡眠薬はベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の2つの系統のお薬です。

ベンゾジアゼピン系の薬には、催眠作用の他に、筋弛緩作用と抗不安作用がありますが、非ベンゾジアゼピン系は催眠作用に特化した薬で、筋弛緩作用も抗不安作用もほとんどありません。

したがってマイスリーは、筋肉の緊張をほぐす、不安をしずめる、などの二次的な効果が期待できない代わりに、筋弛緩作用による「ふらつきや転倒」の副作用が少ないというメリットがあります。

また、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はどれも作用時間が短めで、マイスリーも半減期が約2時間と、超短時間型の中でももっとも短いお薬です。

そのため、マイスリーでは翌日の日中への「眠気の持ちこし」はほとんどありません。

睡眠薬の副作用では、服用しているうちに同じ量ではだんだん薬が効かなくなってくる「耐性」と長期間服用していると薬を止めにくくなる「依存性」がもっとも注意すべきものです。

非ベンゾジアゼピン系のマイスリーは、薬の効き目がマイルドで、耐性や依存性ができにくいのが特徴です。

さらに、ベンゾジアゼピン系の薬には深い眠りを妨げて睡眠の質をわるくするという副作用がありますが、非ベンゾジアゼピン系にはそれがなく、熟睡できるのもメリットです。

マイスリーの副作用で気をつけなければならないのは、即効性のある睡眠薬に多い、服用直後の「もうろう状態」と「健忘」です。

これは薬が効きだした中途半端な覚醒状態のときに起きる症状で、翌日はまったく記憶がないのに薬を飲んでから誰かと電話で話をしたり、ものを食べたりしていることがあります。

このような健忘を防ぐには、薬を飲んだらすぐにベッドに入ることが大切です。また、お酒を飲んだ後にマイスリーを服用すると特にもうろう状態や健忘が起きやすいので注意が必要です。

基本的に睡眠薬とアルコールは相性が悪く、極力併用を避けなければいけない「薬物」です。

以上をまとめると、マイスリーは、眠気の持ちこし、ふらつき、耐性や依存性の形成など、睡眠薬にありがちな副作用がいずれも少なめで、安全性が高いお薬です。

しかし、即効性がある薬なので、服用直後のもうろう状態や健忘は比較的出やすいので注意が必要です。

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